なぜ仏・法・僧 (ブッポウソウ)は三宝 (サンポウ)と称されるのでしょうか。

 み仏は、救済 された姿と世界を示しておられます。
 そして、私たちは、菩薩 (ボサツ)として生きればそのまま、み仏となった自分が救われており、他をも救える可能性を持つ者となれます。

 法は救済 される道筋を明らかに示しています。
 同時に、法の中へ入る者へ自他を救う力を与えます。

 僧は、み仏と法を信じ、守り、法に生き、法を護持発展させる人々です。
 それは、救済 を求める人々の杖となり、先導者ともなります。

 私たちはこうした仏・法・僧三宝 があればこそ、希望を捨てず、自己を清め、高め、人間社会の向上を信じながら、共に生き抜くことができます。
 私たちが仏法を生きようとする時に障碍となるのが であり、病気であり、霊的障り です。
  は、善行を重ね、心の流れを清めて克服しましょう。
 病気は、医学の力を借りて自己快癒力を高め、み仏からの加持力にもお支えいただきながら克服しましょう。
 霊的障り は、日常生活的な次元と異なる世界での障碍なので、その世界へ入る力を持った行者の協力を得て克服しましょう。

 お大師 様は説かれました。

四大 (シダイ…地・水・火・風)のそむけるには、薬を服して除き、
  (キゴウ)の祟りには、呪悔(ジュカイ…真言を唱えるなどの修法)をもってよく消す。
 薬力は (ゴウキ)をしりぞくこと、あたわず。
 呪功(ジュク)は通じて一切の病を治(ジ)す。」

 地・水・火・風で示される骨格・血液・体温・呼吸などに問題が起こった身体的病気は、医学・薬学で退治できます。
 しかし、 病とされる霊的次元の障碍や、 病とされる過去の因縁を深く受けた障害については、修法なしにはなかなか解決できません。

 如来の別名に「医王」があります。
 み仏は、心身を癒す最高の力を持っておられます。
 み仏を信じ、教えに導かれ、み仏と教えを守る清浄な人々と共に心身の不調を克服しながら、人の道を歩みましょう。

「私は解脱(ゲダツ)への道を教えよう。
 しかし、解脱はあなた自身が実現せねばならない。」

 自分で食べるように、排泄するように、自分でやるかやらないかがすべてです。

〈つながるいのち〉

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