この世がままならない苦
に覆われているのは、私たちが真実
でないものを真実
と観て生きているからです。
その状態は煩悩 (ボンノウ)という心の曇りによってもたらされています。
私たちは、他人を害さず、他人のためになれる生き方をしようとするならば、自分の心の曇り具合を時々、調べてみる必要があります。
さあ、以下の6つにあてはまる心のはたらきに支配されてはいないでしょうか。
1 貪欲 (トンヨク)
執着する〈とらわれ〉の心です。
その対象は、心の中にあるものであり、外にあるものです。
中にあるものとしては、憎い相手のイメージや、ふと、思いついた計画などです。
外にあるものとしては、パチンコや偏った食事などです。
こうしたものを冷静に判断し、処置し、離れるべきものから離れ、伸ばすべきものは次のステップへと伸ばさないと、心は歪んだり、停滞したり、暗くなったりします。
2 憎悪
憎しみ、怒る心です。
その相手は9種類あります。
自分を傷つけた人。
自分を今、傷つけている人。
自分をこれから傷つけるであろう人。
私たちはいつまでも、「あいつにやられた」と、相手を思い出すたびに憎しみをあらたにします。
同様に、今、酷いめに遭わされているなら「許せない」し、「そのうちにあいつにやられるだろう」と思うと、それだけで憎らしくなったりします。
過去・現在・未来を通して憎み、怒るのは、自分だけでなく、自分の友人など、親しい人を傷つける相手に対しても同様です。
つまり、友人を過去に傷つけ、今、傷つけ、これから傷つけるであろう人も憎みます。
また、自分にとって敵である人を助けた人も憎しみの対象です。
たとえば織田信長は、敵対する朝倉軍を助け、自分を窮地へ陥れた浅井一族を決して許しませんでした。
そして、私たちは、今、敵を助けている人を憎み、これから敵を助けるであろう人をも憎むものです。
3 慢心
自分を高いものとしないではいられない心です。
これには7種類あります。
①我慢
自分はいつまでもガンとして存在しているという勘違いであり、高ぶりです。
②慢
自分と同等の相手や、自分より劣っていると思われる相手へ対する慢心 です。
③過慢(カマン)
相手が自分と同等なのに、自分が勝れていると思わないではいられない無理な慢心 です。
④卑慢(ヒマン)
自分より格段に優れている相手に対してすなおに事実を認めず、「何!自分だって!」と肩を並べていると思いたい無理な気持です。
⑤慢過慢(マンカマン)
自分より優れている相手に対して、自分の方が勝れていると考える錯覚です。
⑥邪慢(ジャマン)
自称「皇室の血族」や「透視能力者」など、実際は持っていない能力などを持っていると称して、邪に自分を飾る心です。
⑦増長慢(ゾウジョウマン)
悟りを開いたり、真理 を見つけたりしてもいないのに、自分は達成したと誇る、偽りの心です。
4 無知
真理 ・真実 を観られない無知 の状態です。
5 疑惑
真理 ・真実 をすなおに受け容れられず、疑い、惑った状態です。
6 誤った見解
真理 ・真実 へと到達できない見解です。
①無常 な身体などを実体視し、いつまでも存在し続けるとする見方。
②自分を神のごとく存在し続けるものとしたり、因果応報 を否定してすべては虚無であると逃げたりする極論な見方。
③論理や道理によって誤りであると理解できるはずの誤った見方を、正しいとする見方。
④悪を善とし、戒めを無視する生活態度を正しいとする見方。
⑤明らかに存在しているものを「知らない」と否定したり、明らかに存在していないものを「持っている」「見えている」などと主張する見方。
これらが、主たる煩悩 の実態です。
み仏の教えの鋭さ、緻密さは驚嘆します。
その状態は煩悩 (ボンノウ)という心の曇りによってもたらされています。
私たちは、他人を害さず、他人のためになれる生き方をしようとするならば、自分の心の曇り具合を時々、調べてみる必要があります。
さあ、以下の6つにあてはまる心のはたらきに支配されてはいないでしょうか。
1 貪欲 (トンヨク)
執着する〈とらわれ〉の心です。
その対象は、心の中にあるものであり、外にあるものです。
中にあるものとしては、憎い相手のイメージや、ふと、思いついた計画などです。
外にあるものとしては、パチンコや偏った食事などです。
こうしたものを冷静に判断し、処置し、離れるべきものから離れ、伸ばすべきものは次のステップへと伸ばさないと、心は歪んだり、停滞したり、暗くなったりします。
2 憎悪
憎しみ、怒る心です。
その相手は9種類あります。
自分を傷つけた人。
自分を今、傷つけている人。
自分をこれから傷つけるであろう人。
私たちはいつまでも、「あいつにやられた」と、相手を思い出すたびに憎しみをあらたにします。
同様に、今、酷いめに遭わされているなら「許せない」し、「そのうちにあいつにやられるだろう」と思うと、それだけで憎らしくなったりします。
過去・現在・未来を通して憎み、怒るのは、自分だけでなく、自分の友人など、親しい人を傷つける相手に対しても同様です。
つまり、友人を過去に傷つけ、今、傷つけ、これから傷つけるであろう人も憎みます。
また、自分にとって敵である人を助けた人も憎しみの対象です。
たとえば織田信長は、敵対する朝倉軍を助け、自分を窮地へ陥れた浅井一族を決して許しませんでした。
そして、私たちは、今、敵を助けている人を憎み、これから敵を助けるであろう人をも憎むものです。
3 慢心
自分を高いものとしないではいられない心です。
これには7種類あります。
①我慢
自分はいつまでもガンとして存在しているという勘違いであり、高ぶりです。
②慢
自分と同等の相手や、自分より劣っていると思われる相手へ対する慢心 です。
③過慢(カマン)
相手が自分と同等なのに、自分が勝れていると思わないではいられない無理な慢心 です。
④卑慢(ヒマン)
自分より格段に優れている相手に対してすなおに事実を認めず、「何!自分だって!」と肩を並べていると思いたい無理な気持です。
⑤慢過慢(マンカマン)
自分より優れている相手に対して、自分の方が勝れていると考える錯覚です。
⑥邪慢(ジャマン)
自称「皇室の血族」や「透視能力者」など、実際は持っていない能力などを持っていると称して、邪に自分を飾る心です。
⑦増長慢(ゾウジョウマン)
悟りを開いたり、真理 を見つけたりしてもいないのに、自分は達成したと誇る、偽りの心です。
4 無知
真理 ・真実 を観られない無知 の状態です。
5 疑惑
真理 ・真実 をすなおに受け容れられず、疑い、惑った状態です。
6 誤った見解
真理 ・真実 へと到達できない見解です。
①無常 な身体などを実体視し、いつまでも存在し続けるとする見方。
②自分を神のごとく存在し続けるものとしたり、因果応報 を否定してすべては虚無であると逃げたりする極論な見方。
③論理や道理によって誤りであると理解できるはずの誤った見方を、正しいとする見方。
④悪を善とし、戒めを無視する生活態度を正しいとする見方。
⑤明らかに存在しているものを「知らない」と否定したり、明らかに存在していないものを「持っている」「見えている」などと主張する見方。
これらが、主たる煩悩 の実態です。
み仏の教えの鋭さ、緻密さは驚嘆します。
