時間の流れが変わる、時空がゆがむ…
これらSFお馴染みの事象、実は「相対性理論」で証明されている。
「相対性理論」は難解と聞くし、文系100%の自分には縁もゆかりも無いと思っていたが、SF好きであれば押さえておきたい内容だったのだ。
本書はそんな自分にぴったりだった。
理系アレルギーの人はあるあるであろう、ページをめくる手が確実に止まってしまう数式がほとんど登場せず、イラストや会話形式の文章で「なんとなく」内容を把握できる。
この「なんとなく」が大事だ。SFを楽しむための知識として知っておきたい程度であれば、これくらいがちょうど良い。
また、光速宇宙船で地球を発った場合、戻ってくるまでに宇宙船内と地球上ではどちらが時間が経過しているかといったSF的テーマを設定して解説してくれるのも嬉しい。
本書も自分のようなSF作品で興味を持った層を意識しているのだろう。