夏至(げし)とは

「日長きこと至る・きわまる」

と言う意味だそうでして、

1年で最も昼が長く夜の短い日になり、

昔はお日様が有る間は仕事をしていましたから、

1年で一番長く働く日でもありました。

 

7月に入ると京都は祇園祭一色になり、

キュウリの輪切りの模様が

八坂神社の社紋に似ているからと言って、

食べ無い風習を守ってる人達も居られますので、

6月の旬の野菜キュウリを食べる季節でも有ります。

 

主成分の約95%は水分ですが、

ビタミンC・カリウム・カロテンなどが

バランス良く含んでいるので、

ぜひ食べた方が良いそうで、

子供の頃はタライに水を張って

そこにキュウリやトマトを漬けて冷やして食べて、

夕方残った水にお湯を足して行水をしていました。

 

キュウリの簡単な料理がキュウリに塩を付けて、

まな板でゴロゴロしてから輪切りにして水気を絞り、

酢とミリンとめんつゆで三杯酢を作って

掛ければ出来上がりです、

酢でむせる様だったら

三杯酢を一度火にかけて一煮立ちさせれば、

ツンとした酸味が飛んでまろやかになります。

 

もう少し上品に高級感を出すのだったら、

しようがの千切りを上に乗せたり、

戻したワカメや

ハモの皮の焼いたものを千切りにして混ぜた、

ハモキュウにすれば、

料理屋さんで出てくるお惣菜になります。

 

太鼓持ちにお座敷でキュウリの話を聞かれれば、

最初はそんな話をしますが、

徐々に落ちていって

キュウリは硬いままが好きと言われても困るのですが、

江戸川柳に

「上は反りのキュウリ女河童(めがっぱ)じいろじろ」

と言うのがあります、

河童はキュウリが大好物だそうですが、

反ってるキュウリは特にメス河童の好物の様です、

なんて話になって行きます。

 

では、

そんなに硬くも無く良く無いキュウリは

どうするのと聞かれれば、

半分はあの世に行ったも同然なので、

楊枝を刺して馬に見立てて、お

盆の精霊棚に備える位しか

使い道は思い出せ無いですネと答えておきます。

 

女の人だったら、

余ったキュウリは擦り下ろして

絞った汁は化粧水にもなるそうですが、

私は使った事無いので、

良いのかどうかは分かりませんと、

話は戻して行きます。

 

私個人的には同じウリ科でもメロンの方が好きでして、

特にマスクメロンは大好きです、

赤肉系の夕張メロンでも青肉系のプリンスメロンでも、

頂けるものなら何でも大好きです。

 

みずみずしく上品な甘さと香りの良さは私にピッタリ、

少量でも高いエネルギーを持っているので

歳行った私にはもってこいの果物です。

 

出来ればメロンを半分に切って

スプーンですくって食べるのが好きですが、

何時もは1/16以下のカットなので皿の上で立ってるのがやっと、

それでも何とか立っているのは羨ましい限りです。