3月の下旬にテレビ局が取材に来た、

連絡を受けた時には単に取材と聞いていたので、

またお座敷遊びなんて経験した事の無いズブの素人が、

太鼓持ちってなぁぁに?て聞く所から入ると思って、

ヒマ潰しの退屈しのぎには良いかぁと受けることにした。

 

来られたのですが、

少しは私のホームページを見て来たらしく、

福井に関西最後の太鼓持ちが存在しているとは

知らなかったと言われた。

 

 

そりゃぁそうでしよう、

ごく普通の宴席に太鼓持ちを呼んで、

芸妓さん入れての宴会お遊びをする人は、

太鼓持ちの世界では

基本金融資産1億円以上の人口の1%くらいの人達と見ていますから、

普通の殆ど人は太鼓持ちなんて知らないし見た事も無いのが普通です。

 

それで太鼓持ちデスゥと言うと、

太鼓持ちって言葉は知っている人達でも大概は、

スケベでいい加減な事を言ってヘラヘラして、

旦那に付いて行く男と思っていますから、

そんな人とは関わりたくないと思うのが普通です。

 

辞書を開いても

「アイツは上司を持ち上げるだけの太鼓持ちだよ」とか言って、

その人を貶すときに使う言葉になってしまっていますから、

少し太鼓持ちの知識を持っていても、

太鼓持ちなんてそんな程度のモノとしか思っていません。

 

なので当然取材に来た人も少しは私のホームページを読んで、

基礎知識を入れてきたつもりでしょうが、

どうせいい加減な事を言って、

スケベな話や芸をする人くらいにしか思って無かったのでしょうか、

最初来た時はカメラなんて持たずに、

一応下準備として少し話を聞いて来ました。

 

しばらく太鼓持ちの基本をお話ししたら、

カメラを持って来ますから、

映しても良いですかと聞くので、

好きにすればと答えると、

カメラを持って来て、

太鼓持ちさんですかぁなんて聞きながら

お店の玄関から入って来られて、

同じ質問をされたので、

こっちも遊び半分で答えていました。

 

そうすると、

お座敷遊びなんて全く知らない世界の話をしますし、

太鼓持ちの原点の話をしますから、

ますます疑問や太鼓持ちの発生や、

お金持ちの旦那がどうして太鼓持ちを呼んで遊ぶのか、

ますますのめり込むように興味を持たれた感じでした。

 

それでそんな資料はあるんですかと聞かれたので、

2階の本棚に案内して

長年掛けて作り上げた資料を見せたらビックリされていました。

 

その当時はパソコンが無い時期だったので、

各地の図書館や古本屋に国立国会図書館まで使って

集めた資料をまとめて手書きして有るのが、

本箱にズラリと並んでいるので、

それに又驚いていました。

 

お着物も見せましたが、

放送では使えない絵柄なので、

残念ねと言いながら見せたら、

ますます太鼓持ちの世界にハマっていく感じを受けました。