先日、一年ぶりに日本医師会産業医研修会に参加してきました。
概ね一年に一回参加しております。
産業医の5年間ごとの更新のために、単位が必要になります。
そなために講習会を一定数以上うけねばなりません、座学と実地研修です。
今回は1時~6時半ころまで間の座りっぱなしでした。休憩は5分程度が2,3回。
結構疲れますが・・・なんとか無事終了。
今回の、講演のプログラムのなかで興味深く拝聴したのは、乳がんについてでした。
乳房外科の教授による講演です。
日本人(2019年)年間の乳がん発生率は約100000人(男670人、女97142人)
乳がんの生涯リスクは「日本人女性で9人に1人」・・・・胃がんなど減少しているかわりに、肺がん、大腸がんなどとともに増加傾向です。
乳がん発生リスクで特記すべきは
1,閉経後の肥満(太ること、脂肪が増えること)
2,たばこ
3,乳がん家族歴(HBOC:遺伝性乳がん卵巣がん症候群)
4,閉経後ホルモン補充療法
とくに3では、アメリカのある女優が両側乳房切除をしたことは有名ですね!!!
予後に関して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1,検診を受ける患者は予後良好(2年に一回マンモグラフィー)
2,乳がんの死亡率は検診マンモグラフィーと術後補助療法の普及が貢献していること
3,進行度によりますが…乳房全摘術と部分切除+放射線治療の生存率はほぼ同等であること
4、ホルモン療法と化学療法、放射線治療で生存率上昇すること
などなど・・・
ざらっとですが分野外の知識習得になりました。
また来年も参加しますが・・・整形外科領域なんか興味深いです。