成人女性、乳房の乳頭近傍の浅いびらんまたは潰瘍を主訴に当院へ来院されました。
乳がんの手術をうけて数年経過しているようでした。
乳房外科への定期的通院はされており、この皮膚症状について明らかな再発ではない、といわれていたそうです。
乳頭形成術を受けているため?
循環不全による皮膚びらんか?
再発またはパジェット病などか?
と鑑別診断を挙げながら治療を開始しました
光治療と外用併用です。
治療によって皮膚は上皮化し一見治ったように見えましたが・・・・再び明らかな外因などなくびらんまたは潰瘍になりました。
そこで改めて「乳がん術後再発」を考え、再度乳房外科受診をうながしました。
結果・・・がん再発の診断でした。
やはり・・・定期的に術後のフォローは大切である。ということですね。
そして皮膚科でもお役に立てることがあるということですかねえ。