「夜が明けたら」 | 法橋ハジメの人間っていいな

法橋ハジメの人間っていいな

法橋ハジメです。
唄をつくって、ときどき町々を巡ってます。
僕はこんなふうに世界を感じてます、向き合ってます、みたいなことをつらつらと書いてます。いろいろ思うけれど人間が好きです。
ライブの予定も載せてます。
よろしくどうぞ◎









夜が明けたら



長距離トラックの音
点滅信号の温もり
頭の上を走る電柱と電線のシルエット
ビルの向こうの大きな山 優しい輪郭

その向こうから朝が来て
何を連れてくるの
連れてきたの?

スズメが道端に群がっては飛び立って
夜明けまで飲み明かした若者たちは家路につく
商店街の豆腐屋はいつも早起きで
白い息を吐くスーツの人始発に乗り込んだ

いろんな想いを乗せて走るよ
紫に染まってゆく町 朝靄が掛かって

僕らはいつでもなんだかんだと
僕らはいつでもなんだかんだと
言っては言っては繰り返す
言っても言っても繰り返す


どうにもこうにもならない時は
不合理な答えでも安心してしまう
くだらないテレビにチャンネルを回したり
写りの良い写真だけを選りすぐりしてみたり

小さく小さくまとまって
上がって下がってを繰り返す

僕らはいつでもなんだかんだと
僕らはいつでもなんだかんだと
言っては言っては繰り返す
知っても知っても繰り返す

夜が明けても

夜が明けても