西浦・浜方の塩田跡地や休耕田に、ただ広いだけの公園があったらいい
ずっと前 初めて立ち寄った吉野ヶ里で、広い空を見た。
大きな空間だった。
防府へ戻り、西浦一帯を走る 瀬戸内の光 海の上の橋
ここにも、あったのだ。
ただ、正直に言うと、ここには矛盾がある。
防府には、それに近いものがすでにいくつかある。
自衛隊基地は広い土地だが普段は入れない。
年に一度の基地祭りのときだけ、一般公開される。
公園は整備されているが人の手が加わった瞬間に、せせこましくなって、何かが失われる。
だから「公園を作ろう」と言いながら、それは矛盾を抱えている。
作り込めば作り込むほど消えていく。
それでも、あえて言うなら
できるだけ何もしないことが、一番いい公園になるんじゃないかと思う。
西浦や浜方の塩田跡地に広がる空、土地のひらけ方、遠くまで見渡せる景色、その自然の造形自体が、
防府の大きな魅力だ。
何か象徴的な建物や派手な施設を新しく作る必要はない。
もともとそこにある風景を、そのまま活かせばいい。
しかも、西浦や浜方のあたりでは、自衛隊の訓練飛行が見える。
これは防府ならではの景色だ。
自衛隊基地祭りでブルーインパルスの飛行がある日は、毎年、渋滞が発生するほど人が集まる。
ならば、祭りの日だけでなく、普段から空の広さや飛行機の動きを親しめる場所があったらいい。
遠くから来る人にとっても、そういう場所は十分な魅力になると思う。
大きなイベントの日だけでなく、ふだんからふらりと立ち寄れる。飛行機が好きな人、開放感のある風景が好きな人、家族でのんびり過ごしたい人にとって、西浦や浜方の広い空と土地は、それだけで足を運ぶ理由になる。
そして、そこにスケートボードができる場所もあったらいいと思うのは、
桑の山にある既存の練習場が崖崩れを起こしているから。
危険を抱えたまま使い続けるより、新たに安全な場所をつくった方がいい。
どうせ場所を考えるなら、端に押しやられたような立地ではなく、
空が広くて景色がよく、防府らしさを感じられるロケーションがいい。
風景と一体になったスケートパークは、単なる練習場を超える
空が広い。遠くまで見える。飛行機が飛んでいる。のびのびと動ける。その中に、スケートボードができる場所もある。それだけで、防府ならではの場所になると思う。
観光施設を無理に作り込まなくていい。西浦や浜方の塩田跡地を活用するなら、こういう「ただ広いだけの公園」でいい。
何もないようでいて、実は一番ぜいたくな空間になる。
新しく作り込むのではなく、すでにある防府の風景をそのまま活かすところにこそ意味がある。


