集まった子どもたちは
鬼ごっこをしたりキャッチボールをしたり
楽しそうにみんな一緒になって遊んでいるのに Aちゃんはもちろん仲間入りすることもなく
話しかけることもしない…
ただその子たちを中心にして
少し離れたところをぐるぐると走り回っている…
まるで声を掛けてもらいたがっているみたいに
キャッチボールをしていたあの男の子だけは
Aちゃんとの関係がまだいいほうなんだろうな…
Aちゃんが一人走り回っているのを
ちらちらとみて気にはしているようでした。
かといって声を掛たり誘ったりすることもなく…
きっと幼稚園でもこんな感じなんだろうな…
Aちゃんはどんな気持ちでいつもいるんだろう…
いち太と遊ぶ様子も全くないし
さてどうしたものか…と思っていると
遠くから私を呼ぶ声…
振り向くとベビーカーを押したC香さんでした。
C香さんは走る回るAちゃんを見て
「あーやばいっすねー今日も。」と…
C香さん最近はベビーカーで散歩するのが日課らしく
公園にもよく来ているみたいでした。
「私も押し付けられたことありますよ、
っていうか、誰もいなくても置いてくんじゃないですか？
病院へ行くときとか、いっつも置いてってますよ。」
そうか…知り合いがいなくても平気で置いていくんだ…。
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