女心の多様性を描く源氏物語。
今年は大河ドラマ「光る君へ」の主人公
紫式部と平安時代がフューチャーされて
いますね。
源氏物語に関する番組が
たくさん放送されているので
嬉しくてウハウハしています![]()
源氏物語って?
「源氏物語ってチャラ男の話でしょ?」
と、敬遠する人が多いけど、
本当は女性の生きづらさと
様々なライフスタイルを
いろんなタイプの姫の姿を借りて
描いた物語なんですよね。
だから、世界で愛されています![]()
少し前になりますが
ETV(教育テレビ)芸能きわみ堂で
能「葵上」を特集していました。
備忘録としてつけておきます![]()
能「葵上」とは?
光源氏の年上の愛人
六条御息所が生霊となり
奥さん 葵の上を呪い殺そうとする
ホラーファンタジーの名場面です。
生霊となった六条御息所に寄り添う
優しい解説だったのでホッとしました。
能では、葵の上を白い衣で表現。
シンプルな演出に感心しました。
もしも、
生身の人間が演じていたら、
気が散るので
六条御息所の動き・感情に集中しづらい。
だから
極力、余分なものを省き
主役にスポットライトを当てています。
能の引き算スタイルって素敵!
クライマックスは
般若の形相になった生霊が
祈祷師との対決で
葵の上の身体を引っ張り合います。
生霊になるほどの愛
日本画家 上村松園の焔でお馴染みの
キャラクター 六条御息所。
シングルマザーです。
東宮の妃という地位で
知性と教養を兼ね備えた姫。
夫亡き後、
娘とひっそり暮らしています。
そんな誇り高い彼女が、
光源氏への愛と
正妻への嫉妬と
屈辱的なハプニングという
3つの苦しみによって
誰かに打ち明けることもできず
孤独に苛まれノイローゼに。
不眠に悩まされ
ついに、魂が身体をぬけ、彷徨う。
自分の力では
どうにもコントロールできない症状に
苦しみます。
辛抱強く
がまんしてがまんして
耐えている女性ほど
そのエネルギーが爆発する。
恐ろしいけど、悲しく切ない。
ファンの間で大人気のキャラクターです。
なぜ女は?
男性が不思議に思うこと。
「なぜ、女性は
自分をふった男性ではなく
相手の女性を攻撃するのか?
理不尽じゃないか?」
たしかに女性心理って面白い。
自分と大切な人を守る本能によって
たとえ大切な人が
愚かで未熟だとしても
「守ろう、庇おう」とする。
逆に、
大切な人を脅かしたり、
引き離す危険な存在に対しては
相手に非がなくても、攻撃する。
理屈も
法律も
軽々と超えてしまう
方程式など通用しない、女心。
それこそが、いとをかし。












