フランケンシュタインの作者

女性だったという映画を鑑賞しました。

「メアリーの総て」です。

 

怪奇モノが好きな私だけど、

有名なモンスターの作者について

知らなかったんです。

 

メアリーがなぜ怪奇談を書いたのか

背景のヒントになる絵本を発見。

 

怪物があらわれた夜

フランケンシュタインが生まれるまで

文 リン・フルトン

絵 フェリシタ・サラ

訳 さくまゆみこ

 

 

ストーリー

 

 

雨が続き、

家に閉じこもっていた芸術家たちが

 

「怪談をつくって読み比べしよう」

 

それぞれヴァンパイア幽霊

考えはじめました。

 

 

メアリーは

なかなかアイデアが思い浮かばず

亡くなったお母さんの肖像を眺めます。

 

おかあさんは作家で

女性の権利について書き、

多くの人を勇気づけ励ました人物。

でも、その一方で

怒ったり憤慨する人も沢山いました。

 

「女は自分の考えを

持つべきではない」

 

「女が本を出すなんて

生意気だ」

 

メアリーはおかあさんの言葉が

正しいことを証明したいと思います。

 

「女だって男に負けないものが書けるはず」

当時、科学が発達しはじめた時代。

 

死者を電気で生き返らせることが可能か?

という議論で世間は賑わっていました。

 

でも、メアリーは首をかしげます。

男の人たちは、

生き返らせたあとのことは考えていない。

 

たしかに死者がよみがえるなんて

恐ろしいけど

 

蘇った死者として生きるほうが

もっと恐ろしいかもしれない。

彼女は、

読み書きができる賢さと

家族がほしいと願う

孤独な男のお話を思いつきます。

 

科学者が「死者を生き返らせてみたい」

と実験を成功させます。

 

ところが!!!

 

科学者は、いざ怪物が目覚めると

どう扱っていいかわからず、

逃げだします。

 

置き去りにされた男は、

恐ろしい見た目のせいで

「凶悪にちがいない」

と誤解され、みんなに嫌われて

ひとりぼっちになるのでした。

 

メアリーの手によって誕生した物語は

世界中で評判になり、映画化やドラマ化

されるようになりました。

 

隠された真実

 

「じつは・・・女性だった」

という隠された真実は

他にもあるかもしれませんね。

 

この絵本は女性作家が書いたもので

映画も女性監督が撮っています。

映画感想は↓こちらから。