先週の金曜日、
娘がバイトの面接をうけました。
不安障害の彼女が社会活動をするには、
集団による認知行動療法や
精神疾患を持つ人のための
自立支援プログラムを受けて
少しずつスタートすることになるのかな
と、考えていた私。
当の本人は案外大胆です(*^^*)
夏休みの短期バイトに申し込んだよ。
志望理由、交通手段、必要なことは伝えたけれど
急遽、面接の日が決まったんだ。
大雨だからバスが遅れるかもしれない。
早めに自宅をでるわね」
朝から吐き気と闘いながら
出発していきました(*^^*)
お昼すぎ、娘から電話が。
どうやら歩きながらのようです。
言葉がでてこないほど、泣いています。
「おわった。
落ちた、と思う。
私ぜんぜんダメだった。
個人面接と思い込んでいたら、
現地に着いてはじめて知ったの。
グループ面接だってことを。
予想していなかったから
すごく驚いてしまった。
私を入れて3人だけど、真ん中の椅子が私。
目の前に面接官!
怖かったーー(号泣)
周囲の視線が気になるし、
両サイドの人に
私の発言が聞かれていると思うと、
恐怖で逃げ出したくなった。
テンパってしまって恥ずかしいし情けない(涙)
記憶が飛んでる。
今は、
何を言ったかよく覚えていない。
面接官の反応が私の予想と違うから
落ちたと思う。
解散したあと
グルグル思考がとまらなくて苦しくて。
服装もやっぱりスーツにすればよかった。
髪型も、くくっていけばよかった。
自分だけ違う格好だったのが失敗だ・・・
あれこれ考えが浮かぶ。苦しい!!」
大学4年生の時、
うつ病が悪化し退学することになったので、
就職活動トレーニングを受けたことが
ないんですよね。
緊張して当たり前(*^ー^*)
「そっかそっか。
予期しない事態にさぞかし驚いただろう。
大変だったね。
でも採用不採用については
相手の都合だからね。
こっちがコントロールできる問題じゃないから
ひとまず置いておこうよ。
今は神経が興奮して自分責め発作がでてるけど、
あと1時間もすれば落ち着いてくると思うよ。
現地で自分が伝えたいことを
1つでも言えたかな?
周囲の人の話が少しでも耳に入ってきたかな?」
娘
「うん、それは言えた。
優等生の定型文はさけて
自分らしい志望動機を話した。
他の2人と違うから
面接官が『へぇ~』って不思議そうだったけど。
あ、そういえば、積極的に質問もできた」
私
「恐怖を感じながらも
精一杯がんばったんだねぇ。
凄いことだと思う。
認知行動療法として
十分ミッションクリアしてるじゃん。
周囲をよく見ることができるなんて。
一年前だったら、どうだろう?」
娘
「一年前?とても無理だったわ(笑)
そもそも、面接なんて行く気にもなれなかったし。
そっか・・・よく考えたら
病気の曝露療法としてはすごい成果。
私、めっちゃ頑張ってるやん(笑)」
帰宅して次第に落ち着きを取り戻したようです。
娘
「今回、話を聴くのは得意だけど
自分の話をすることに遠慮があることがわかった。
緊張が高まるのが辛いせいで
早く終わらせようと端折ってしまうんだ。
これからは伝える練習したほうがいいかも。
面接のおかげで
それが分かって良かった。」
夕方、合格の採用連絡がありました。
結果を聞いた娘は
「合否については
どうでも良くなった(^_-)b
合格だろうが、不合格だろうが、
た・ま・た・ま。
結果なんて、いつも流動的だ。
自分が踏み出せたことに対して
誉めたい♬」
自分へのダメ出し→ポジティブ思考
切り替えが、随分早くなったなぁ。
なんだかほっとした1日でした。