うつ病・不安障害で療養中の娘が
大阪北部地震をきっかけに
ふたたび友人と交流が復活した
出来事をふりかえります。

 

2018年6月18日
震度6弱の地震よりも、
気持ちの揺れが大きかった娘⇒こちら
 
心因性の咳がコンコンと、
とまらなくなったため
「地震の風景がない場所で
半日すごしてみるね」
 
京都 新京極にある映画館へ。
 
キノフィルムズ㈱の配給
「ワンダー君は太陽」を鑑賞。

「主人公のオギーくん
彼を取り巻く人々から勇気をもらったよ。
修了式の朝の場面で、
お父さんとオギーがヘルメットの話をするの。
それ聞いてて思ったよ。
人はみんなヘルメットを被っているんだなぁって。
心にね。
私も彼の勇気を見習って
ヘルメットを脱いでみようと思う。
今、このタイミングで劇場公開された
ご縁を大事にしたいから。」
 
シネマコラージュ日記をつけていました↓
思えば、娘は2017年
大晦日にLINEのIDを削除
 
先生もゼミ仲間も全員、
娘がうつ病だと知っているので、
年末年始のやりとりが突然途絶え、
ひょっとしたら最悪の事態を想像したかも
しれません。


 

映画をみた後
緊張しながら恐る恐る友人に連絡をいれると、
 
「地震、大丈夫だった?何か困ってない?
欲しいものがあったら言って」
 
思いがけず優しい言葉をもらって、
ほっとしたそう。
 
「ありがとう。今、欲しいものはないの。
ただ、会いたい
 
 
うん、会おう。会おう!
 

別の友人は、娘の顔をみるなり、
 
「手帳を持ってきたよ。
まずは住所書いて!
急に音信不通になったとき、
連絡先を聞いておかなかったことを後悔したんだ。
LINEのつながりの脆さを痛感した
 
 
こうして、
順番に友人たちとつながっていきました。

 

娘のヘルメットを脱ぐ手伝いをしてくれた方々に、
ありがとうの気持ちでいっぱいです。
 
 
精神科クリニックの主治医と娘の会話です。
 
地震で気持ちや体調に変化ありましたか?
 
地震をきっかけに
友だちと連絡をとりたい気持ちになり
半年ぶりに人と会うことになりました。
以前は本音を我慢していたけれど、
少し甘えさせてもらうことにしたんです」
 
「へぇ~地震でそんな気持ちになるとは…
それはそれは良かったですねぇ(*^^*)」
 
 
あとから知ったことですが、
その後、娘は雑誌 SCREEN
映画レビュー募集企画をみつけ、
思い切って「ワンダー君は太陽」の
感想原稿を送ってみようと
思い立ったそうです。
 

 
そのエピソードは、③へつづきます。