2年前の大阪北部地震が、
うつ病の娘に変化をもたらした
というお話です。
 
不安障害
(パニック障害・強迫性障害・社交不安障害)
を患う娘にとって、日常生活体調
ちょっとした変化にも敏感で、
気持ちが不安定になりやすい。
 
ましてや、震度6弱で
家中めちゃくちゃになったから
「これはさそかしショックが大きいだろう」
と覚悟していた私。
 
ところが・・・
もっと別のことがショックだったのです。
 
「こういう災害のとき、
ママにはお見舞いメールや連絡が届くね。
それに比べて、私には…
誰からも連絡がない
自分から連絡を絶ったせいだけど、
やっぱり寂しくて。。」
 
 
当時、うつ病が重症化し、
友人とのなにげない会話や、
SNSで目にする充実した写真&動画が
心の負担になり、
大好きな映画感想についたコメントさえ
傷つくようになりました。
 
やむおえず、
LINEやツイッターなどSNSから離れ、
友人たちと交流を絶つことに。
 
そのうち、ますます思いつめるように。
 
「映画感想を書いてきたアプリさえも、
削除したい。
水をさすようなコメントや、
上から目線のコメントがつくような気がして
怖くてたまらない
 

 
さすがに「それだけは待った!」
と、声をかけることに。
 
一番好きなことが
強迫観念の犠牲になるなんて、
後で病状が回復したときに
後悔するにちがいない。
なんとか持ちこたえてほしい。
 

 

自分の辛さと、母親の頼みの狭間で、
ずいぶん悩んだのでしょう。
 
コメント欄を自主閉鎖することで
妥協点を見出し、

映画の感想を書き続けて投稿していました。

 
もちろん、他のフォロワーさんたちが
協力と配慮をしてくださったおかげ。
 
ありがたいことです。
 
 
こうして半年間、
誰とも連絡がとれなかった娘
大阪北部地震。
 
人とつながることのできない
孤独が押し寄せます。
 
余震による不安の波から休憩しようと、
公開されたばかりの
映画「ワンダー君は太陽」
観に京都へでかけていきました。
 
 
帰ってきた娘が一言。
 
 
「私も、主人公の少年みたいに
ヘルメットを脱ぎたい。
心のヘルメットをね。」
 
②へつづきます。