こんにちは

先日、明和政子著の

『マスク社会が危ない』

~子どもの発達に「毎日マスク」は

どう影響するか?~

(宝島社新書)を読みました。

 

明和先生は、人の脳と心の発達と

その生物学的基盤を明らかにする

「比較認知発達科学」という分野を

世界に先駆けて開拓した

京都大学・脳科学者の先生です。

 

ご著書に

『ヒトの発達の謎を解く─胎児期から人類の未来まで』(ちくま新書)

『まねが育むヒトの心』(岩波ジュニア新書)などがあります。

 

2016年に放送されて

ママたちの間で話題となった

NHKスペシャル

『ママたちが非常事態!? 

最新科学で迫るニッポンの子育て』

にも登場されていました。

 

 

人の“こころ”はいつ生まれ

どのように育っていくのか・・・

サルやチンパンジーと

ヒトの赤ちゃんの発達を比べると

ヒトだけが、相手の“こころ”をくみとったり

人に関わろうと「おせっかい」を

することがわかってきました。

 

そして、その発達のキーワードは

赤ちゃんがみせる“まね”と“共感”

と明和先生はいいます。

 

星赤ちゃんは、相手の目よりも口元に注目している

星乳児期の“心地いい感覚”が脳を育てる

星他者との”絆“によって育まれる脳の前頭前野

星子どもの正常な発達には”密“が欠かせない

星人は”サル真似“によって心身を育てる

 

 

2020年5月

新型コロナ感染所の対策として

「新しい生活様式」が提唱され

 

3密回避(密閉、密集、密接)や

マスク着用など人とのふれあいを

避ける自粛生活から

3年が経とうとしています。

 

 

小さなこどもたちは

周囲の大人たちの

さまざまな表情を感じとりながら

心や気持ちを理解したり、

共感したりするという

人特有の社会性を身につけていきますが

 

新型コロナ感染症の流行以降に生まれた

子どもたちは

総マスク社会のあおりを受け

他者の多様でさまざまな表情に

接する機会が激減しました。

 

このことが、どれほど子どもの

脳の発達に悪影響を及ぼす可能性が

あるのかについては

あまり報じられていません。

 

例えば、乳児に話しかけると

生後6ヶ月くらいから、

相手の目よりも口元の方を

長く見るようになることが、

研究でわかっています。

 

脳の「視覚」や「聴覚」を司る部位

の発達は1歳前後でピークを迎え、

その後7~8歳頃まで続きます。

 

最近は、保育園で子どもたちに

顔の絵を描かせると

鼻を描かない子どもが増えている

という報告もあるそうです。

 

また、人は言葉を話し始める前から

他者の表情や行為を積極的に

真似し始めます。

 

通常、相手がニコッとすれば

「ミラーニューロン」という

脳の神経細胞が関与して

自分もニコッとする

といった反応をしますが


この時に感じる”心地よさの体験”を通して

自分がニコッとしているときは

相手も心地いいんだということを

理解していくんだそうです。

 

家族など身近な人から、

そのようなことを学び、

それを今度は家族以外の人との

関わりの中でも広げていくという

「一般化」の学習が行われていきます。

 

ところが今は、

保育園や幼稚園の先生を始め、

ほとんどの大人がマスクをするように

なってしまったため

これらの学習をする機会が、

極端に減ってしまいました。

 

今の小さな子どもたちに、

今後どのような悪影響がでるのか

実際には、まだわかりませんが

 

イギリスの公的機関の発表によると

相当数の子どもに、

言語の獲得の遅れや表情の乏しさ

不安傾向といった

マイナスの影響が現れている

という報告もあるそうです。

 

 

今の過剰な毎日マスク社会が

子どもたちの発達と未来に

どう影響していくのか

 

子どもの脳の発達や

コミュニケーション能力

学校生活など集団における“つながり”や

様々な活動を通して得られる“経験”を

犠牲にしているのではないかという

側面についても、

考えていかなくてはいけないのでは

と思う日々です。

 

どうぞ、ご家庭では、ママたちの笑顔を

いっぱい見せてあげてくださいねウインクラブラブ

 

小さな子どもたちは、

ママの口元や表情を見ています!!

 

『ほっとスペース天』では、

みなさんの育児を応援しています。

家での遊び方などもお伝えしていますので

お気軽にご利用くださいね。

お待ちしています流れ星

 

 今日は、節分にちなんで

風船で🎈鬼の顔を作りましたよー爆笑





鬼の顔を目がけて、ボールを投げて

小さな子どもたちと遊びましたルンルン


子どもたちは、体の使い方を学んだり

肩から腕を動かすことで

よい運動になっています🍀


思いっきり、ボールを投げて発散して

帰りはきっと、

ぐっすりお昼寝してることと思いますウインク


さまざまな体験を通して

成長することの素晴らしさも

お伝えしたいです🌈