中学2年のとき、クラスにひとりの転校生がやってきました。
でも彼女はなかなか新しい環境に馴染めず、休み時間はいつも静かにひとりで過ごしていました。
当時の私は深夜ラジオにどっぷりハマっていて、深夜のお気に入り番組を毎晩のように聴いていました。
そんなある日、なんとその番組で彼女の手紙が読まれたのです。
内容は細かく覚えていませんが、とても明るくて、思わず笑ってしまうような楽しいものでした。
「あの静かな彼女が、こんなに素敵な文章を書くなんて…」と胸が温かくなったのを覚えています。
翌朝、そのことを彼女に伝えると、なんと寝過ごして放送を聞いていなかったとのこと。
でも、私が話し終えるか終えないかのうちに、彼女はぱっと花が咲いたような笑顔になり、嬉しそうに色々と話し始めました。
その様子につられるように、周りのクラスメートも自然と集まってきて、気がつけば小さな輪ができていました。
あの日を境に、彼女はクラスにすっかり馴染んでいきました。
人と人がつながる瞬間って、こんな形でも訪れるんだなと、今でもふと思い出します。