<2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震へのお見舞い>
このたびの令和8年熊本地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧・復興と、皆さまが安心して暮らせる日常を取り戻されることを心よりお祈り申し上げます。
熊本の街が再び笑顔と活気に満ちることを願いながら、昨年12月末に訪れた際の旅の記録を綴ります。熊本の温泉や街並み、人々の温かさなど、この土地ならではの魅力を少しでも多くの方にお伝えできれば幸いです。
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杖立温泉を歩きました。
杖立川の両側には、旅館や家々がぎゅっと並んでいます。
山と川に挟まれた狭い場所に、温泉と人の暮らしが詰まっているような温泉街です。
川原には駐車場があり、そこへ渡る橋には欄干がありません。
初めて見ると「大丈夫かな?」と少し心配になりますが、大雨のときには川原が水に浸かることもあるそうです。
自然の中で暮らすというのは、こういうことなのかもしれません。
そんな町を歩いていると、ふと映画のセットの中に入り込んだような気分になります。
杖立温泉を舞台にした映画が『まんだらやの良太』です。
映画では、中学生の良太が、この温泉街で人と関わりながら過ごしていきます。
良太は、とにかく人のことが放っておけない。
困っている人がいれば首を突っ込み、誰かのことが気になれば、いてもたってもいられない。
「そこまでしなくても……」と思ってしまうくらい、おせっかいが過ぎることもあります。
時には少し暴走気味になってしまう良太ですが、街の人たちはそんな彼を突き放しません。
ちょっと呆れながらも、温かい目で見守っています。
そんな良太と街の人たちとのやり取りが、この映画の魅力の一つです。
確かに、この映画を思い出しながら町を歩いていると、「なるほど」と思うところがあります。
ここでは、誰かの姿が目に入れば、「今日はどうしたんだろう」と気になる。
困っている人がいれば、知らん顔もできない。
山と川に挟まれた狭い谷間に、旅館や家々が肩を寄せるように並び、温泉と人の暮らしがぎゅっと集まっています。
だから、亮太のちょっとおせっかいな行動も、なんだかこの町には似合っているように思えてきます。
「ああ、亮太みたいな人がいても、この町ならきっと受け止めてくれるんだろうな」
そんなことをふと思わせる雰囲気があります。
建物の間からは、今日も湯けむりが立ち上っています。
山と川と温泉、そしてそこに暮らす人たち。
これらが狭い谷間にぎゅっと集まっているからこそ、杖立温泉には、ほかの温泉街とは少し違う独特の雰囲気があるのでしょう。
「なるほど。ここなら映画の舞台になるのも分かるな」
そんなことを思いながら、温泉街を歩きました。

