5月のある晴れた日、栃木県の那須にある秘湯、北温泉旅館を訪れました。
那須の山々が新緑に包まれる、一年でも特に美しい季節です。
まず最初に立ち寄ったのが、那須高原の人気スポット 「もみじ谷大吊橋」。
山の谷間にかかる大きな吊り橋から見える景色はまさに絶景。
遠くまで続く山並みと、新緑に覆われた森のグラデーションがとても印象的でした。
空気も澄んでいて、橋を渡るだけでちょっとしたハイキング気分です。
吊り橋を楽しんだあと、いよいよ目的地の北温泉へ向かいます。
駐車場に車を停めてから、山道をおよそ300mほど下っていくと、谷の中にひっそりと建つ北温泉が見えてきました。
山の中に突然現れる古い建物は、まるで時間が止まったような雰囲気です。
温泉の周りには、春の小さな花がたくさん咲いていました。
黄色い花が足元に広がり、新緑と相まってとても爽やかな景色。
すぐそばには小川も流れていて、水は驚くほど澄んでいます。
耳を澄ますと、さらさらと流れる音が心地よく聞こえてきます。
そして玄関に近づくと……
なんと猫がお出迎え。
人懐っこい様子で、のんびり座ってこちらを眺めていました。
山の温泉らしい、なんとも和やかな歓迎です。
北温泉の建物は、歴史を感じる木造の温泉宿。
玄関から入ると、迷路のような廊下や階段をしばらく歩いていきます。
まるで昔の旅館の中を探検しているようです。
奥へ進んでいくと、ついにあの有名な温泉に到着します。
大きな天狗のお面が掲げられていることで知られる名物風呂「天狗の湯」です。
湯加減はちょうどよく、ゆっくりと体が温まっていきます。
建物の雰囲気も相まって、まるで昔の湯治場に来たような気分になります。
さらに外へ出て露天風呂「河原の湯」へ。
ここがまた素晴らしい場所でした。
露天風呂は渓流のすぐ脇にあり、目の前には山の緑と清流の景色。
お湯につかりながら、川の音を聞いていると、時間がゆっくり流れていくように感じます。
北温泉には、もう一つ有名な大きな露天風呂があります。
名前は「泳ぎの湯」
ただし、初めて見る人は「これが温泉?」と思うかもしれません。
というのも、池のように広い規模で、あまりにも自然の中に溶け込んでいるからです(写真の右下)。
普通の露天風呂とはスケールがまったく違います。
自然、歴史ある建物、そして素朴な温泉。
那須の山奥で、ゆっくりとした時間を楽しめる場所。
まさに「秘湯」という言葉がぴったりの温泉でした。
北温泉の詳細はこちら
https://www.kitaonsen.com/







