数年前に、温泉好きが高じて、「温泉観光士」という資格を取得しました。
取得のきっかけは単純。
温泉地を歩くたびに
「この湯、なぜここに湧いたのか?」
「硫黄泉って何?」
など、風呂上がりにどうでもいい疑問が止まらなくなったからです。
これはもう、学ぶしかないだろうと。
講習では、温泉の泉質や効能だけでなく、地質、火山、温泉地の成り立ちから、温泉に関する文化、経済学、医学、生物学、工学、法学、心理学、そして観光との関係まで幅広く学びます。
「温泉観光士養成講座」の東京の杏林大学の会場(写真)に集まったのは温泉好きばかり。
2日間、朝から夕方までの長い時間の講習でしたが、講師の先生方のお話しがとても分かりやすくて、あっという間の、とても楽しい時間でした。
講習を受けてみると、普段は何気なく入っている湯船の向こうに、先人たちの苦労や工夫が見えてきます。
共同浴場の配置ひとつにも、ちゃんと理由があるのだと気づかされます。
とはいえ、この資格を持ったからといって、湯口の前で腕組みしてうんちくを語る必要はありません。
むしろ「なるほど、だからこの温泉地は居心地がいいのか」と自分なりに納得しながら湯に浸かるための“知的な入浴補助具”のようなもの。
温泉は、知らなくても気持ちいい。
でも、少し知ると、もう一段深く楽しめる。
改めて、温泉は奥が深いなと感じた次第です。
