ゴールデンウィーク明けの那須高原。
人出が少し落ち着き、山は静かに初夏モードへ切り替わっていました。
木々の間から見える那須の裾野。
芽吹き途中の枝とやわらかな新緑、その向こうに霞む平野。
そして何より、空が広い。
「そんなに広くなくても…」と空に言いたくなるほど広い。
山に来ると、自分のスケール感が少しだけ修正されます。
稜線近くは岩肌がむき出しで、ところどころに残雪 ⛄️
5月なのに、冬がほんの少しだけ残っています。
茶色の斜面と鮮やかな緑のコントラスト。
同じ山でも、場所ごとに性格が違うのが那須の面白いところ。
見上げれば、絵に描いたような雲。
空まで本気を出していました。
森の奥に、岩壁に抱かれた一本の滝。
白い水がすっと落ち、滝壺は深い青。
……ただし、距離はなかなかのもの。
水音は聞こえず、完全に“目で楽しむタイプ”の滝でした。
それでも、遠くから眺める姿はどこか凛としていて、
「近づかなくてもいい景色もある」と教えてくれているようでした。
派手さはないけれど、空気が澄み、緑がやわらかい。
観光地なのに、どこか余白がある季節。
何か特別なことをしなくても、
ただ空を見て、山を歩いて、遠くの滝を眺めるだけで満たされる。
5月初旬の那須高原は、
がんばりすぎない大人にちょうどいい、ご褒美のような時間でした。




