I,I/BON IVER | 10,000Days

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今日は2006年にジャスティン·バーノンを中心に結成されたアメリカ合衆国のフォーク·ロックバンド、BON IVERボン·イヴェール)が今年8月にリリースした4thアルバム『I,I』をご紹介致します。


過去の記事("蛇の生殺し"参照)でも説明しましたが、滅多にCDショップに足を運ぶ事が出来ない現状にある僕が、今年の8月にリリースされたこのアルバムをいつ手に入れたのかと言いますと、TOOLトゥール)の新譜『FEAR INOCULUM』を手に入れようと9月にタワレコへ出向いたものの、結局その時点ではまだ新譜はリリースされておらず、泣く泣く引き上げたというエピソードも過去の記事で話したのですが、実はその時、手に入れる事の出来なかったトゥールの新譜の代わりに買ったのであります。

当時、トゥールの新譜以外にこれといって欲しいCDも無かった僕でしたが「せっかく命懸けでタワレコに辿り着いたのに手ぶらで帰るのも癪だな..」と、半ばやけくそ気味になりながら、たまたま新譜コーナーで目に付いた素性も知らないボン·イヴェールというバンドの4thアルバム『I,I』を手に取ったのです。

若い頃は"ジャケ買い"等の博打的なCDの買い方をして随分とハズレくじを引いたりもしたのですが、今回のボン·イヴェールは果たしてどうだろうか?

そもそも、前述の通りボン·イヴェールはフォーク·ロックバンドなのですが、僕にとってフォークやカントリーは一生聴く事が無いであろう"欠伸の止まらない退屈な音楽"という位置付けのジャンルであったにも関わらず、こうしてボン·イヴェールのアルバムを買ってしまった訳ですし、振り返ってみれば、今年の前半にご紹介したSEBADOHセバドー)のアルバム『ACT SURPRISED』にもカントリー調の曲が何曲かありましたし、僕の音楽の趣味も加齢と共に変化しつつあるのかも知れませんね(そう言えば、ハードロックやメタルも以前ほど聴かなくなった気がするのう..)

フォークやカントリーなんてオーバーオールを着た小太りな髭面の高齢農夫が聴く田舎音楽だと馬鹿にしていましたよ...(失礼だぞ貴様!オーバーオールを着た小太りな髭面の高齢農夫さんに謝れ!)

それではアルバム『I,I』から温かみのある曲調とMVが印象的な『HEY,MA』をお聴き下さい("温かみ"とは無縁の音楽を聴いてきたこの私も遂にこういうのを聴くようになったか..)



因みに、ボン·イヴェールは2011年リリースの2ndアルバム『BON IVER,BON IVER』が全米ビルボード初登場2位を記録し、更に同年の第54回グラミー賞では4部門にノミネートされる等、確かな実績を誇るバンドでもあります。

4thアルバム『I,I』では全編に亘りエレクトロサウンドが施されていますが、不思議と機械的な雰囲気は感じられず、寧ろ大自然の風景を想起させる独特な肉感的音世界が広がっています。

ソウルフルなボーカルの歌声の影響もあるのか、曲によってはR&Bっぽく響くものもあり、更に"音"に対する拘りが感じられる作風も相俟って、ただの一本調子なフォークアルバムになっていない所もまた魅力です。

忙しなく駆け抜けた1年の締め括りに、コタツの中でみかんでも食いながらボン·イヴェールのまったりサウンドに癒されてみては如何でしょう?

さて、そんなこんなで今年も残り少なくなって参りましたが、今年は僕自身、プライベートでも大きな環境の変化があったにも関わらず、ブログの方は変わらず平常運転で更新し続ける事が出来ました。

そして、こんな特に目的も無い、ただの趣味の話を垂れ流すだけのブログを今年も読んで下さった全ての方々に感謝致します。

それでは、良いお年を  (^^)