プロ漫画家を目指していた頃は全く眼中にも無かったですし、寧ろ少し軽蔑すらしていたのですが、最近になって"同人誌"というやつに興味が出てきています。
プロを諦めて以降も漫画を描く事は好きなので時間を見つけては描き続けているのですが、どうせ描くならプロ志望では無くとも何かしらの"目標"みたいなものを設定したいですよね。
ただ、"プロ志望"以外の漫画活動と言うと、どうしても"同人活動"に絞られてくる訳です。
僕の中で同人誌は、別名"薄い本"などと呼ばれている"やおい"(男性同棲愛を題材にした女性向け漫画)がメインの二次創作といったイメージです。
これまでの僕の創作人生の中で上記のような"二次創作"や"やおい"といった要素を含んだ作品を描いた事はただの一度もありませんし、描く事には正直なところ抵抗があります。
遡ること約25年前、僕は某アニメーション学院に通っていましたが、こちらの同期にも同人活動をしている生徒が多数いましたので、当時は"同人誌"を目にする機会が多かったですね。
当時(1995年頃)のアニメや漫画だと、主に『新世紀エヴァンゲリオン』や『るろうに剣心』辺りが二次創作の餌食になっていましたね。
二次創作のネタにされるのは漫画やアニメばかりに留まらず、ミュージシャン、お笑い芸人、スポーツ選手等、様々で、例えばミュージシャンだと当時は特にACCESSの浅倉大介と貴水博之が二次創作の恰好の餌食になっていましたね(当然、内容は浅倉大介と貴水博之がねっちょり絡み合う"やおい"です。)
このような内容の作品達は僕の理解の範疇を超えていますし、記事冒頭でも書きましたように、正直、ちょっと軽蔑しているところもあるのですが、日本の漫画文化のひとつとして"同人誌"がしっかり世に浸透しているのもまた事実です。
はっきり言って、同人作家の多くは画力だけならプロ顔負けのレベルですし、なんならプロより稼いじゃってる同人作家だっていますし、そんな彼ら(彼女ら)の作品に対する姿勢には気骨を感じます。
しかし、やはり僕はこれまでオリジナルの投稿(或いは持ち込み)作を描いて来ましたし、漫画を趣味の域に留めている今でも"オリジナル"という部分には拘りたいと思っていますし、そもそも"二次創作のやおい"が中心の同人誌業界は僕にとっては絵柄等を含む作風的にもアウェイ過ぎます。
そんなこんなで、同人誌に関しては、その知識を得ようとする努力もせず、長年に亘り敬遠し続けていた僕ですが、実は僕の同人誌に対するこれらの見方が全くの偏見であった事に気付いたのはここ最近の話なのであります。
同人誌業界も昔と比べると、そのジャンルもかなり多様化しているようで、僕が拘っている"オリジナル作品"の同人誌に関しても、現在ではオリジナル作品限定の即売会が定期的に開かれるほでに活性化しているそうです。
この情報は今でもコツコツと漫画を描き続けてはいるけれど、プロを目指している訳でもないので「描いた漫画を一体どうしてくれようか..」と迷走していた僕には朗報でした(もっと早くから同人誌について調べておくべきだった..)
今は自分自身の環境もこんな風ですので、なかなか思うように漫画も描き進められないのですが、当面の目標を"オリジナル作品の手売り"に絞ってコツコツ描いていこうと思っています。
現在は漫画サイトに投稿する為の作品を描いているのですが、今年は会社の仕事量もやたら多いうえに、プライベートでは双子が産まれたりと"漫画"の入り込む余地など無いクソ忙しい状況になってしまいましたので、漫画を描く時間を確保するだけでも色々と工夫が必要な訳です。
そのような"工夫"のひとつとして、うちの会社は繁忙期になると生産性を上げる為に夜勤も絡めたりするのですが、夜勤は基本的に僕一人が従事する事が殆どで、そんな他の従業員が全くいない天国の様な環境を最大限に生かし、隙を見ては漫画を描いています(クズ社員ここに極まれり!)
更には、日勤に於いても仕事終わりに真っ直ぐ家に帰らずに喫茶店に寄っては漫画を描く事もあったり無かったり...(クズ旦那ここに極まれり!)
家庭や仕事も大事だけど、自分の為の密かでささやかな目標があったっていいじゃない...
漫画家を目指しても諦めても、定職に就いても、彼女が出来ても、その彼女と結婚しても、子供が出来ても、自分の身の周りの環境がどの様になろうとも、僕は死ぬまで漫画を描き続ける事をここに誓います。
それでは本日は、ジャパニメーション好きでも有名なLINKIN PARK(リンキン·パーク)が2003年にリリースしたアルバム『METEORA』に収録されている1曲『BREAKING THE HABIT』をお届け致します。
この曲のMVは日本でも大ヒットしたクエンティン·タランティーノ監督の映画『キル·ビル』でアニメーションを担当した日本のアニメ制作会社『GONZO』のスタッフによって制作された事でも話題になりました。
ロックじゃ到底敵わないけど、漫画やアニメの文化なら日本だってアメリカには負けちゃいませんぜ。