皆さん、お疲れ様です。

なかい ひろとしです。

 

この記事を開いてくださりありがとうございます。

 

遅くなりましたが、1月28日に開催した

呼吸リハに必要な呼吸の基礎に関する

オンラインセミナーの感想を受講生の方々から

いただいたので、それを公開しようと思います。

※一部文面をこちらで変えている部分もあります。

 内容の主旨自体は変えておりません

 

 

呼吸ってどうしても血ガスの数値が出てくるので、若手に限らず苦手な人が多いですよね。

そのあたりを分かりやすく伝えられるのは流石だと思いました!

 

とても分かりやすく、改めて一から振り返ることができました。

 

基本的知識から応用まで、ここは理解しておきましょうとわかりやすくお話ししていただきありがとうございました。

 

細かな説明がとてもわかりやすかったです

 

私のセミナー、勉強会は基本的な内容を中心にお伝えしています。

これはSNSで発信していますが、いきなり応用から学んだり

実践したり、というのはどんな仕事でもそうですが、

かなり厳しいと思います。

 

だからこそ基本をしっかり学んで欲しい。

基礎が出来れば、応用もきく。

そこから独自に色々な発展したものを構築できたりもする。

 

私自身が日々仕事をするにあたって大事にしているのが

基本的なことばかりです。

応用ができなかったから失敗したとか、患者さんにご迷惑をかけたとか、

職場スタッフに不利益が出た、ということはありません。

 

でも、基本的な仕事ができていないとミスが出ます。

皆さんもきっと経験があるのではないでしょうか。

 

そして私の開催するセミナー、勉強会は

「とてもわかりやすい!」

「今まで参加したセミナーの中で一番わかりやすい!」

「初めて理解できた!」

という感想をいただくことが多いです。

 

これは単に「基本的な内容」を伝えているから、

ではありません。

 

どういうこと??

と思われる方もいらっしゃるでしょうから、

紐解いていきます。

 

 

わかりやすくするのは間違い?

 

以前何で見たか記憶はないのですがTwitterだったかな?

 

あるセラピストが確か

「簡単に説明する時点でもう正確ではない」

みたいなことを書いてありました。

 

噛み砕いたり、わかりやすく説明しようと、

専門用語を省いたり、専門用語を何か別の表現に

しようとすると、それは正確ではなくなっていたり、

間違った内容になってしまう、

みたいに書いていました。

 

確かに専門用語で説明しているものを

違う表現に、わかりやすく噛み砕こうとした時点で

元々の文章、単語の意味からずれたり変わる

可能性はあります。そこはその通りかもしれない。

 

でも、だから専門用語でしか説明してはいけない、

となると患者さんに説明する時はどうするのか?

 

私の10年以上臨床現場にいますが、

こういうセリフをよく聞いてきています。

 

「お医者さんの説明は難しくてよくわからなかった」

どの病院でもよく聞く話ですが皆さんはいかがですか?

 

そこで色々なわかりやすい表現に変えたり、

何か別のものに例えたりしませんか?

 

確かに元々専門用語で説明しようとしている内容から

ずれる可能性はないとは言えない。

でも専門用語の羅列によって、相手が全く理解できなければ

意味がないのではないでしょうか。

 

完全に正確な情報でなくなる可能性があるとしても、

「間違い」になっていなければわかりやすく説明するのはOK

だと私は認識しています。

 

例えば、「地球は三角の形をしている!」みたいに

明らかに誤った表現、情報になるといけないけど、

「地球は丸っこい形をしている」という表現にするのは

概ね間違っていない、みたいな。

 

もちろん、できるだけ元々の意味からずれないように

正確にあるべきというのは念頭に置くべきと思います。

 

私も昔あるドクターから

「医療は100点(正確)でなければならない」

と教えられたことがあります。

 

それは一方の側面、診断の場合であればそれは正しい。

でも、患者さんへの説明だったり、自身の理解を進めるために

わかりやすい表現にするために、100点でなくなるかもしれない、

というのは必ずしも間違いではないと私は思うわけです。

 

 

そもそもわかりやすくできないそのワケは?

 

養成校に通っている学生時代、教員の説明がなかなか複雑だなと

思うことがよくありました。

 

そしてそういう時は、理解できていない学生が多いわけです。

 

私はそんな同級生や後輩からよく質問を受けていました。

 

「あそこの説明が全く理解できない」

「教科書にも同じように書いてあるけど、どういうことかわからない」

医療従事者の養成校に通ったことがある方なら

何度か聞いたことがある内容ではないでしょうか。

 

私はそういう質問を受ける度に、絵を描いたり、別の表現や解釈に

落とし込んで説明をしていました。

多分養成校に通っていた3年のほぼ毎日、そういう質問に答えていた

ような気がします。

 

時には教員がサジを投げてしまったような成績が下位の

学生にも友人たち総動員で懸命に教えていたりしました。

あの手この手、色々な表現に変えたりして・・・

 

全ての養成校の全ての教員が、とは言いませんが、

多くの教員が教科書に書いてある通りの説明しかしない、

というのが私の当時からの印象でした。

中には本当にわかりやすい、これでもかというくらい

噛み砕いて授業で説明しようとしている

教員の方がいらっしゃいます。

 

でも理解が追い付いていない、全く理解できていないという

学生さんを沢山みてきました。

教科書を開いて、「ここに書いてあるよ」と説明しても

「書いてある内容がわかりません」という学生が多かった、

というわけです。

 

 

これは先述の内容とリンクする可能性がありますが、

教員は学生に正確に教えないといけないがゆえに

専門用語を使った、教科書的な表現しかできない、しない

のではないかということ。

 

間違った解釈をさせないため、にそうしている

可能性もあるのかなと。

 

それはそれで間違った対応ではないと思います。

しかし・・・

 

結局学生が理解できていなければ意味がないわけですよ。

 

さらに突っ込むと、そういう理解できない学生に

理解させようと、理解するためにはどういう表現に

したら良いかを考える教員がどれくらいいるのか??

 

少なくとも私が当時通っていた養成校の教員は、

ほぼほぼその努力をしていなかったように

私は記憶しています。

 

それができる教員ばかりなら、連日私の所に

質問に来る同級生や後輩が大勢いたのは

どういうことか?と思うわけです。

 

何なら学生(同級生や後輩)が教員に質問しに行ったら

「あー・・・中井に教えてもらえ」

と学生の私に説明を振るわけがないわけで。

(ビックリしますが実話です)

 

 

現在の教員の皆さんがどう考えておられるかわかりません。

今の教育はもっとわかりやすくやっておられるかもしれない。

 

でも少なくとも15年くらい前の教員はそうではなかった、

と私は感じます。

 

わかりやすく伝えることをしない。

わかりやすく伝えることができない。

 

どちらもあったのかなと思います。

 

私はその点、できる限りわかりやすい表現に落とし込むことを

念頭に授業の内容を理解しようとしていたし、

その表現や考え方が間違っていないか

教員や非常勤のドクターに質問をよくしていました。

(仲が良かった同級生数名もそういう風にやっていた)

 

そういう作業と言うか方法をずーっとやってきていて、

自分自身も資格を取るための勉強をする時や

セミナーに参加する時には未だにそのスタンスでやっています。

「ここの表現はこうした方がわかりやすいんじゃないのか?」

「その言い方では参加者の半分は理解できないんじゃ・・・?」

「自分ならこういう言い回しで説明するかな」

とかですね。

 

だからこそ、

「どうしたらみんなが理解できる説明や内容になるか」

を自分自身が講師の立場になった時に

トコトンまで考えられるのかなと思ったりします。

 

もちろんできるだけ『正確』に。

『間違った表現にならない』ように

教科書や参考書、資料や論文を読み込んだりして

事前に準備をするようにしています。

 

 

さいごに

 

長々と書きましたが、私が勉強会やセミナーを

個人的に開催しているその理由がここに隠されています。

 

「わかりやすく説明すればみんな理解できる」

「そうすればもっと臨床で患者さんに役立てるはず」

 

色んなセミナーや勉強会に参加したり、

養成校時代から色々考えていた私だから

やれることがあるんじゃないか、と思い

毎回開催しています。

 

私は勉強が元々嫌いな人間でした。

そんな自分だからこそ、学ぶことを嫌いに

なって欲しくない。嫌いにならないように

するためにできることはないか。

 

そう思っています。

 

今回久しぶりに長文のブログ記事を書きましたが、

ちょっと色々考えていることがあります。

 

それはまた次の記事でご紹介できるかと思います。

 

今回はここまでになります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!