なかい ひろとしです。

 

現在世の中では参議院選挙の期間に入っていますね。

色んな政党がSNSを活用して選挙活動をしているので、

見ていると面白いし興味深いですね。

 

その中で気になった発言があって、

これは選挙関係なく、一般の我々も気を付けないと

いけないな、と思ったキーワードがあったので

そのことについてまとめてみようと思います。

 

キーワードは「レベルが高い低い」についてです。

 

 

  レベルが高い低いということは?

 

とある政党が「あの党のあの人の言っていることはレベルが低いから」

という発言をしていたんですね。

 

どこのどの政党かということは言いません。

今回のテーマはそこではないから。

 

「レベルが高い」

「レベルが低い」

 

たまに会話でも出てくることないですか?

私はRPG(ドラクエとかFFとか)が大好きなので

レベル上げは好きです。

この発言の何が問題あるのか?

 

レベル」が「高い」or「低い」という発言の裏側には

必ず『誰(何)と比べて』という考えが存在しています。

 

どうでしょう?

あんまりそんなこと考えたことないですよね?

 

さっき私はRPGが好きだと書きましたが、

ゲームを進めていくに連れて、序盤の敵は自分よりレベルが低くなるので

最初よりは楽に倒せるし、最終盤の敵は自分よりレベルが高いこともあるので

かなり苦戦をする。だからレベリング(レベルを上げる)する。

 

自分のレベルが基準で、相手のレベルが高いか低いかを

知らず知らずのうちに判定しているわけです。

あくまでこれはゲームの話。

 

でも、何となく理解いただけましたでしょうか?

 

 

  レベルの高いや低いの発言の裏側にあるもの

 

ゲームの話だとモンスター(悪いやつ)をやっつける際に

レベルの高い低いを考えるので、別に悪いことはないですよね。

 

では現実世界の人対人の世界で、こんな発言をするとどうでしょう?

 

今回私が言いたいこと、結論を先に言うと

現実世界の人対人の話で、レベルの高い低いという話はしない方がいい、

拘る必要はないよ、ということです。

 

どういうことか?

 

相手に対して、「あの人はレベルが低い」という

発言をしたとしましょう。

 

それって当然ですが自分より相手はレベルが低い(下)という

内容の発言ですよね。

 

ぶっちゃけて言うと相手のことを見下しているわけです。

 

人間はだれ一人として全く同じ人間、能力の人っていませんよね。

クローンでもない限り。クローンでも果たして全く同じ能力になるのか

そこはわかりませんが。

 

人によっては「〇〇が得意」「▲▲が不得意」というのが

必ずあるはず。それは間違っていない。

 

でもね、レベルの高い低いまでは決められないんですよ。

 

だってRPGみたいに数値化できないから。

現実世界の人間の能力は。

 

それに不得意だと思っていることも、

ちょっとしたきっかけでめっちゃ得意に変わることもある。

 

得意だと思っていたことも、1つの失敗で

自信を無くして不得意に一気に変わることもある。

 

数値化できないものを、その人の主観や基準で

レベルを決めることに意味はあるのでしょうか?

現実世界で。

 

 

  現実世界ではレベルの高い低いにこだわらないで

 

相手に対して「レベルが低い」という発言は

完全に見下していることになる。

 

だって自分よりレベルが低いという発言の

真相が必ず存在するから。

自分という軸がない限り高いとか低いとか

決められませんからね。

 

基準があっての高い低いですから。

 

そんな人を見下すような発言をするような人間と

気持ちよく付き合いできますか?

仕事での付き合いなら我慢もするでしょう。

でもプライベートでの付き合いなら

距離を置くことは考えてしまうかもしれません。

 

逆に「自分よりレベルが高い」という比較をしたとして、

卑屈に考えてしまわないか心配です。

次元が違い過ぎて手が届かない。

自分には無理だ。

あの人みたいにはなれない。

 

人は思い込み出すと止まらない。

 

諦める理由を探すのは得意な人が多いんですよ。

だから夢を諦めたり、チャレンジすることに

躊躇してしまう。

 

そうならないような工夫は必要かもしれません。

相手を見下すよりは全然いいですが、

自分を卑下しないように気を付ける必要はあると思います。

 

 

そもそもゲームみたいに能力を数値化できないのに

レベルの高い低いと決めつけるのは

論外としか言えないと私は思うのです。

 

 

  高低ではない別の考え方をする

 

高い低いと決める以上、絶対に基準を設けないといけない。

だからこそ見下すことも出てしまうし、

自分を卑下することにも繋がる可能性がある。

 

ではどういう考えがいいのか。

 

何が得意(できる)

何が不得意(苦手・できない)

 

という考え方の方が私はいいと思っています。

 

え、何が違うの?同じでしょ?

 

という人もいるかもしれません。

 

ここで大事なのは、高い低いで決めてない、ということです。

高いや低い、上か下かの二元論になると、

上の人が偉い。下の人は偉くない。

みたいな考えに陥ってしまう可能性があると

私は考えるのです。

 

でも、得意不得意で考えるとどうか。

 

あの人はこれが得意。私は不得意。

これだけだと単に優劣だけになってしまって、

結局二元論に落ち着いてしまいそうです。

 

でもですね。

でも自分はこれが得意。あの人はこれが苦手っぽい

という裏返しの考え方がしやすくなる。

 

こういう考え方だと

あの人かこれが得意ですごい。でも自分もここは得意だから負けない

という肯定的な考え方もしやすくなるし、

私はこれが苦手なんだよなぁ。苦手をどう克服するべきか

と考えることもできる。

もしくは「私はこれが苦手。苦手は仕方ない。これは得意だからここを伸ばす

みたいな考え方にも持っていきやすい。

 

どうですか?

レベルの高い低いだと相手とどうしても比較してしまうし、

下手をすると見下したり自身を卑下してしまうことも

出てきてしまう。

 

でも私がさっき提示した考え方は

相手と比較することもあるけど、

最終的には『自分』に帰ってこられるんです。

 

自分はこれが得意、不得意

 

この考えを持っていれば、

相手のことを見下したり自身を卑下することは

少なくなると思いませんか?

 

 

  さいごに

 

私も若い時には「あいつはレベル低い」みたいなことを

言っていたことは何度もあったんです。

 

だからこそ今はできるだけそういう考え方は

しないように心がけています。

 

皆さんも相手や自分のためにも

この考えについてぜひご自身なりに

検討や実践をしてみてくださいね。

 

今回もここまでご覧いただき、

ありがとうございました!