なかい ひろとしです。

 

今回は続き物、ということではありませんが、

前回の記事と関連が深い内容を書いてみます。

 

『セラピストが患者さんと向き合う時に持っておくべきたった1つの方針とは』

https://ameblo.jp/hotphysicaltherapist/entry-12748853833.html

 

この記事で大事なことは、

1mmでも変化を出す

と書かせていただきました。

 

これはセラピスト(医療従事者)として患者さんと向き合う時、

患者さんに対してどういう気持ちで向き合うべきか、

ということで、1つの方針として挙げています。

 

1mmでも患者さんに(良い)変化を出す。

 

ここから別の視点のお話をしてみたいと思います。

 

 

  免許取得がゴール?!

 

これは私のSNS(Facebookなど)で何度か問題提起として書いていることです。

 

噂話として聞いたことがある、だけでなく

私の妻(同じ理学療法士)の経験として聞いたこともあるお話なのですが・・・

 

「療法士として国家試験に合格したのに、どうしてまだ勉強しないといけないのですか?」

という新人や若手の療法士がいるらしい。

先に言っておきますが、誤解の無いようにしていただきたい。

全ての方がこう言っているわけではなく、恐らくですが少数だと

私は思っています。そう信じたい。

 

要するに、免許取得した時点でもうゴールだという意見を持っている

セラピストが多少はいるということは事実です。

 

妻が以前勤めていた職場の後輩(当時2年目)の療法士から、

妻が直接言われたそうなのです。

なので私の妄言、妄想ではなく現実です。

 

皆さん、これはどう思われるでしょうか。

私は妻から聞いた時、とても信じられませんでした。

 

ところが・・・

Twitterを見ていると、これも多いか少ないかというのは

把握しきれませんが、同じような考えを持っている

セラピストのツイートを見かけたことが何度もあるのです

 

確かに国家試験を受けるまでに3年、ないしは4年、

必死になって勉強するわけです。

厳しい実習も乗り越えないといけない。
(私も乗り越えた。もうあの経験はしたくないしさせたくない)

 

もちろん他の医療系国家資格だって

同じくらいの努力が必要なわけで、

療法士だけが特別厳しい、

難しいということはありません。

 

何なら、国家試験の合格率だけで言えば

理学療法士は80~90%

高い水準の合格率となっています。

作業療法士や言語聴覚士は60~80%と低め。

(受験者数がそもそも理学療法士>>作業療法士>言語聴覚士と差がある)

 

 

どの医療系国家資格も免許をもらうには努力が必要。

その中でも療法士は厳しいという自覚を

持っている人がそれなりにいるのかも?

 

だからこそ、

「免許取得したら勉強は必要なの?」

という主旨の発言が出てくるのかもしれませんね。

 

 

  セラピストも1mmでも成長しよう

 

ここまで問題提起として書いてみました。

 

これに対する私の考えは

 

 

〇免許取得はゴールじゃなくスタート

〇セラピストだって1mmでも日々変化(成長)できる

ということですね。

 

これは中堅、ベテランの方なら

納得いく話かと思いますが、

国家試験までに学んだ知識、

実技レベルで患者さんと臨床で向き合うのは、

最初はよくてもどこかで必ず壁が出てくる。

 

要するに、教科書通りにいかないケースだったり

事柄は必ず出てくるんです。

 

それに、経験年数を重ねていくとわかりますが、

学生時代に教科書に載っていたり、

実習で教わった内容が、その後の研究などで

内容がガラッと変わってしまったり、

最悪なケースとしては実は間違っていましたー

なんてこともあったりするわけです。

 

なので知識や技術のアップデートは絶対に必要です。

 

だからこそ免許取っておしまい、

ではなく免許取ってからがスタートであり本番、

と言えるかなと私は考えるわけです。

ここでフォローというわけではありませんが、

仮に患者さんや利用者さんが良くならなくても、

リハビリテーションが遅々として

進まなかったとしても、自分が他のスタッフから

色々思われているとしても、一切気にしない、

自分はそのまま変わらない臨床生活を

過ごすんだと、ご自身で決めておられるのであれば、

変化する必要も、成長する必要もありません。

私がここまで書いてきた内容は、

そういう人たちにとっては間違っているし

合わない内容だと思われても当然だと思います。

 

こういう考え方の人は少数だと私は信じているので、

少数の方に自分の考えを強く押し付けようと思いません。

 

 

でも、せっかくなので少しだけ、

毎日ちょびっとでもいいので。

何なら1mmずつくらいのスピードでいいので

変化、成長した方が、きっと臨床生活楽しいと思いますよ?

 

患者さんや利用者さんにもその日その日、

少しずつでいいので変化を引き出してあげたい。

1mmずつくらいのほんのちょっとの変化でもいいので。

これは前回の記事で書きましたね。

 

そのためにはセラピストも1mmでもいいので、変化や成長を

目指してみてもいいんじゃないでしょうか。

 

その1mmの変化や成長って毎日何をしたらいいんだ?

まさか毎日勉強しろっていうのか?!

みたいな声が聞こえてきそうなので、

それはまた別の記事として書いてみたいと思います。

 

今回の記事、力入れ過ぎてだいぶ長くなってしまったので・・・

 

 

  さいごに

 

まとめると、

 

 

〇免許取得がゴールと言っている新人や若手セラピストが存在している

〇私の持論としてはゴールじゃなくてスタート

〇患者さんもセラピスト自身も毎日1mmずつでもいいので何か変化してみないか?

ということですね。

 

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

多分次回も続き物になりますので、よろしければ

次回もお越しいただけると嬉しいです。