芭蕉さんと妖怪・姥が火@暗峠 | 神も仏もあるもんや

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神社やお寺めぐりを楽しみます。

はからずも5回シリーズになってしまった【慈光寺さん戸開式の備忘録】ですが

これで完結です。

てくてくと下山してると気持ち良さげな広場がありました。

ふもとまであと少しですが休憩しましょうっと。

長持石前の広場

先ほど見た【観音寺さんの木魚石】とならぶ枚岡三巨石のひとつ…でしたっけ?

たしかにデカい!

長持石の向かいには松尾芭蕉の句碑もあります。

〈病をおして伊賀を発った芭蕉は、旧暦9月9日の重陽の節句(菊の節句)に奈良から大坂に向かって暗峠を越えました。その時詠まれたのが、「菊の香に くらがり登る 節句かな」の句です。この暗峠越えが芭蕉最後の旅となり、大坂に入って間もなく10月12日に亡くなりました。〉

ご病気の老人が暗峠を越えるなんて無茶です。
今みたいに舗装されてないでしょうし…

なにが芭蕉さんを動かしたんでしょうね?

広場のベンチに座りお茶を飲んで、つま先とヒザをマッサージして…

ついでに慈光寺さんのお下がりも撮っとこうかな♪

ミニミニ御幣とお供え餅

御朱印と暦

帰るとき山門で渡されたお土産の紙袋の中身。
(えびせんはここで美味しくいただきました。疲れた身体に塩分が旨い!)

境内で地元のお母さんから買ったたくあんと、和柄のヘアゴム。ご自由にどうぞ袋からいただいたジプシー音楽のCD。

体力チャージも完了したし、もう少しがんばろう!

看板や草が【垂直】だとして写真を撮ると…
あらためてキッツい坂道やなぁ😅

こんな急坂なので、下から上ってくる車は勢いをつけるためスピードを出してますし

上から下りてくる車はブレーキをかけるも傾斜のためスピードは落ちず、で

暗峠ハイキングは危険なんですよ。

そもそも【国道】ですから本当は人が歩くのもアカンと聞きましたが…どうなんでしょ🤔

季節のお花を求めて歩く高齢者ハイカー、噂の酷道を撮りたいカメラおじさん、足を着かずに上れるかチャレンジするサイクリングおじさん

けっこういろんな人が歩いて暗峠を上ったり下ったりしてました。

枚岡神社のはずれまで下りてきました。

この【姥が池】には大阪代表(?)の妖怪【姥が火】の話が伝わっています。

むかし、枚岡神社の御神灯の火が次々と消える怪異がありました。

村人たちは妖怪の仕業かと不気味がっていましたが、その正体は生活に困った老婆が油を盗んで売っていたのです。

村人たちは老婆を気の毒に思い、許しました。

しかし油を盗んだ噂が広がって老婆はいたたまれなくなり、とうとう池に身投げしてしまいました。

村人たちは神さまの罰があたったんやと誰も同情しませんでした。

それからというもの雨の降る夜には池のまわりに青白い炎【姥が火】が飛ぶようになり、村人たちを悩ませたといいます。

枚岡神社さんのわきを通って駅に行こうとしましたが

『朝参りで(今日1日よろしくお願いいたします)とお願いしたんやから御礼を言わなあかんやろ?』

の思いが頭をよぎりました。

境内で新郎新婦さんが記念撮影してはりました❤️

駅で電車を待っていたら、慈光寺さんのお土産紙袋を持った女性に声をかけられ

なぜか一緒に大阪まで帰りましたとさ。
めでたしめでたし👹💕