架乃ゆら主演他。幼少より人が食べているものや大事にしているものに心奪われる奈々(架乃ゆら)は、就職した大企業でも上司と不倫の末に解雇となり実家に戻るが、アルバイト先のコンビニ店長の松山(守屋文雄)が既婚者と知った途端、好意を募らせる。他人のものばかりが欲しくなってしまう性癖に悩む女性を描く官能コメディ。

4/10点!!「愛がなんだ」「ビリーバーズ」で城定秀夫が気になっていたところ、脚本:首藤凛(「ひらいて」)、主演:架乃ゆらと知り、興味が湧いたので鑑賞。女性は何でも真似したがりとか、その人が持っているもののひとつ上のスペック(同じシリーズの新作とか)を狙うみたいな人結構います、実際。本作のラストから察するに、奈々は不倫をしている男性の情けなさが好きだったんじゃないのかな?あと自分だけに見せてくれている(と錯覚している)顔とか。だから、それを上回る情けなさを持つ店長に対しては、好意を持ち続けることが出来た。もしかしたら、自分以外を好きな人でさえあったらいいのかも知れませんが。希望的には前者の方が救いがある。でも、身近に同性としていたら避けたい女性なのは確か。男はバカだからね、自分に固執しないし要求もしないけど、なぜか離れていかない女性に対しては押してみたくなっちゃうものだから、奈々みたいな子が一番ヤバイ。現実の不倫問題はドロドロ殺伐したものだから、なんかほっこりとして結末に落ち着いて、短編としても観やすくて適度にエロくて(笑)良かったです。2021年公開。