ホアキン・フェニックス主演他。小さな町の選挙戦が全米を巻き込む大事件に。2020年、コロナ禍でロックダウンされたニューメキシコ州の小さな町、エディントン。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と市長選に立候補する。二人の争いは周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、カルト集団の教祖の過激な動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。エディントンの選挙戦は、誰もが予想しなかった、観る者すべてを唖然とさせる圧巻のクライマックスになだれ込む。すべてを焼き尽くす“炎上スリラー”。

6/10点!!ザ・アリ・アスター(苦笑)後半にかけて超ややこしい人間関係になってくる、でも紐解いていくとそれぞれのキャラクターからくるメッセージ性が深いぃ~。でも、どっちでもいいわ!とも言いたくなるシニカルさ。コロナ禍のアメリカの暴動が自分の町で起こっていた人たちってこういう恐怖の中にいたのかなと想像した。無関係なのに無関係じゃなくて、皆が疑心暗鬼になって、何かに縋らないとおかしくなっていくルイーズみたいな人たちをカモにする集団も多数出没して。狂乱だったなと。え、え、ジョー今誰に撃たれてるの?何で撃たれてるの?と混乱しながら観ていましたが、「アンティファ」出しちゃいましたか。それか「アンティファ」の仕業に見せかけた大きな巨悪・・・。ラストに射撃訓練に励んでいた黒人警官の狙いは?彼はどっち側?一度、炎上したらちゃんと火は消えてくれない。くすぶり続けるし、不穏な空気な何年も繰り返し残っていく。そういう怖さがあるスリラーでした。最後にジョーとドーンのベッドに入ってきた介護士?は何なの?怖がればいいの?笑えばいいの?ジョーはあんな状態で市長やってるの?もうハチャメチャなラストだった(苦笑)上映時間もめっちゃ長くて余裕で2時間以内に収まったはず。あと半分もあるのかって途中で思った。ホアキン・フェニックスじゃなかったら観ていられなかった。好きでも嫌いでもないけど流石に凄い俳優さんです(爆)2025年公開。

 

堺雅人、井川遥主演他。妻と別れ、地元に戻って印刷会社に再就職し、平穏に日々を生活する、青砥健将(堺雅人)。青砥が中学時代に想いを寄せていた須藤葉子(井川遥)は、夫と死別し地元に戻ってきた。再び出会った二人は、少しずつ、離れていた時を埋めていく―ある日、アパートの部屋から月を眺めていた須藤「お前、あのとき何考えてたの?」青砥にそう問われ、「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね、ちょっと」そう答えた須藤。再び、自然に惹かれ合うようになった二人。やがて未来のことも話すようになるのだが・・・。はじまりは、中学の初恋―「これまでにない大人の恋愛小説」がついに実写映画化。リアルで切ない珠玉のラブストーリー。

10/10点!!めっちゃ泣いた。50歳になっても大病をしても親への気持ちだけは変えられない。それはすごくよくわかる。生き方を変えられないのは不器用過ぎるけど、50歳までそう生きてしまったら変えるきっかけが現れても尻込みしてしまうものなのだろうな。大病をすると時間がもう少ししか残っていないと気づくものだけど、葉子はそれよりも変われない自分の方が勝っちゃったのかな。変わりたいのに変われなくて、会えるのに会えなくて、お守りひとつ抱いて、葉子は最後まで自分の気持ちに蓋をしたまま逝ってしまったのかな。強いけど、切なすぎるよ。そんな葉子と一緒にいるって決めた青砥の気持ちも相当な覚悟だったと思うんだよ。二人とも、一年という時間を過信し過ぎていたのかも知れない。50代になっても60代になっても恋愛の始まりはときめくし、すべての困難に光が差すくらい素敵なことだと思う。子どもの気持ちも親の気持ちも大人になった自分の気持ちもわかる不思議なラブストーリー。それがわかるようになるのが大人ってことなのか?(笑)余韻深掘りすぎる(涙)2025年公開。

 

妻夫木聡主演他。俺達の故郷“宝の島”を取り戻せ。沖縄がまだアメリカ統治下だった頃。米軍基地から物資を盗み、住民に分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。ある襲撃の夜、基地から何かを手にし、町の英雄が消えた。残された親友のグスク(妻夫木聡)は刑事に、恋人のヤマコ(広瀬すず)は教師に、弟のレイ(窪田正孝)はヤクザになった。三人は幼馴染で英雄オン(永山瑛太)の影を追い、それぞれの人生を歩んでいく。そして20年後、失踪の謎を追ううちに、隠された“衝撃の真実”に直面する。この島は変わる、俺たちが変える―劇場で、たぎれ!

8/10点!!これ、エンタメとして見せたいのか沖縄の歴史実録として見せたいのかどっちつかずな内容でメインテーマがサブストーリーだったと気づいてしまってから「大友監督だしな、だから長くなったのか」と苦い気持ちで観ていました。これだと観客が迷う上に、3時間超えなんて今の若い子はついてこれないって。要所要所カットしていけば3時間以内に収まったよな~渋いショットとか無駄に多過ぎたよね~と大友監督の悪癖が前面に出ちゃった感じ。でも、俳優陣の演技は流石で、むしろそこで引っ張るしかエンタメ要素はなく、故郷が蹂躙される人々の想いや何年会ってなくても消えることのない絆を演技だけで感情移入させてくれています。当時と比べれば沖縄はマシにはなったと思うけど、マシになっただけで、彼らの言う本当の自由や取り戻すとは、アメリカ軍が去るということなんだろう。でも、日本政府はそれをする気がまったくない。沖縄は日本のオメラスみたい。それをあらためて突き付けたい作品なのだろうなと感じました。戦後がずっと続いている島の非常に重たい実録フィクション。2025年公開。