永野芽郁主演他。勝手に逝った、あんたのために。ある日、ブラック企業勤めのシイノトモヨ(永野芽郁)を襲った衝撃的な事件。それは、親友のイカガワマリコ(奈緒)がマンションから転落死したという報せだった。彼女の死を受け入れられないまま茫然自失するシイノだったが、大切なダチの遺骨が毒親の手に渡ったと知り、居ても立っても居られないまま行動を開始。包丁を片手に単身“敵地”に乗り込み、マリコの遺骨を奪取する。幼い頃から父親や恋人に暴力を振るわれ、人生を奪われ続けた親友に自分ができることはないのか・・・。シイノがたどり着いた答えは、学生時代にマリコが行きたがっていた海へと彼女の遺骨を連れていくことだった。道中で出会った男・マキオ(窪田正孝)も巻き込み、最初で最後の“二人旅”がいま、始まる。連載開始直後からトレンド入り連発。大反響を呼んだ衝撃コミックをタナダユキ監督が映画化。

10/10点!!1時間半なくて体感はもっとスピーディで完璧な短編観ているみたいだった。永野芽郁の表情も奈緒の表情もこれまで観たことない顔であどけなくてすごく良かったです。シイノの想いもマリコの想いも痛烈で切なくて、叫んでいるのはうるさいのに、その叫びが胸に突き刺さった。誰かを強烈に思う力の強さを見せつけられたし、マリコへの想い以外何もないというくらい特化した作品だった。誰かを救出するって結構強引でも良いのかも知れないと思ったし、強引でないと本当に救いたい時に手遅れになったりするんじゃないかな。私にも親友が3人もいるけれど、たとえば私が今死んでも、大人だし良識もある人たちばかりだから、シイノみたいに暴走してはくれないんじゃないかな。暴走が合ってるか間違っているかは別として、ここまで捨て身に想ってもらえたなら、それはとても幸せなことだと思う。マリコが望んでた愛って多分そういうことだし、マリコも「ありがとう」って言っている気がした。2022年公開。