ダニエル・カルーヤ主演他。ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリス(ダニエル・カルーヤ)は、ある週末に白人の彼女ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家へ招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティーに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかりで気が滅入ってしまう。そんな中、どこか古風な黒人の若者を発見し、思わず携帯で撮影すると、フラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら急に豹変し、「出ていけ!」と襲い掛かってくる。“何かがおかしい”と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようとするが・・・。世界的ヒットメーカーのジェイソン・ブラムと大人気コメディアンのジョーダン・ピールがタッグを組み、じわじわくる“恐怖”とあっと驚く“結末”が待ち受ける、今まで誰も観たことのない映画の常識を覆すサプライズ・スリラーが遂に日本上陸!

 

8/10点!!普通のホラーは怖いので、ホラー以外の要素もある本作ならとチャレンジしました。怪しい要素満載で結構からくりも読めてその先にない展開まで予想してしまったので、そんなに怖くなく、古典的で新しい映画です。1シーンに幾つかの意味を含んでいたり、ブラックコメディーってこういうことか!と唸ってしまうシニカルな笑いがあり、鮮やかな手法に感心しました。ただ、3日後には忘れてしまう瞬発的な笑いなのは、コメディアンの監督ならではという感じでしたが。黒人女性役のコメディアンの方は怖かったので、夢に出そうです(>_<)差別あるあるが、黒人を日本人にも他の人種に置き換えても成立するのでリアルでしたが、リアルなだけに、色々考えたらがんじがらめになって何も聞けなくなっちゃう!と思いました。そういう議論が出来る面白さはあります。もう一つの結末はやはり、ひとつめの方が良かったです(^^)ホラーではないリアルな怖さは、今のアメリカなら、こういうことが起きてもおかしくないなと思ってしまうのが怖かったです。アリソン・ウィリアムズの黒髪とナチュラルメークは可愛かったです。こういう映画が支持されるのなら、もっとそれが世論や政治に直結すればいいのにと思います。2017年公開。