佐藤健、土屋太鳳主演他。意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますか―。結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。結婚式を間近に控え絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親(薬師丸ひろ子、杉本哲太)からは「もう麻衣のことを忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い年月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。そして二人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。監督・瀬々敬久×脚本・岡田惠和で贈るごく普通のカップルから生まれた、想像を超える愛の物語。

 

7/10点!!瀬々敬久×岡田惠和のタッグなので、丁寧に描きつつもダレることなく、押さえるところはしっかり押さえているので、安定感が抜群です。佐藤健と土屋太鳳はあまり好きではありませんが、役者としては素晴らしく、真に迫る演技を見せてくれています。ラブストーリーをメインとしながらも、「抗NMDA受容体脳炎」の怖さと壮絶な闘病の日々もしっかり伝えているので、そこらのラブストーリーとは、尚志の「僕はずっと好きでした。」の重さが違います。反面、日本では「お医者様がそう言うのだから。」と委ねてしまいがちですが、家族がもっと自発的に治療出来る医師や病院を探していれば、麻衣の脳炎はあそこまで悪化しないで済んだのではないかと、「彼女が目覚めるその日まで」と比べて思ってしまいました。想いの強さが病気に勝ったではないですが、back numberの主題歌の「幸せとは大切な人に降りかかった雨に傘をさせることだ」という歌詞を、懸命に続けてきた二人の愛の強さに重ねて、胸を打たれる作品です。2017年公開。