ジャン=スタン・デュ・パック主演他。落ちこぼれのヴィクトール(ジャン=スタン・デュ・パック)が恋するマリー(アリックス・ヴァイヨ)はクラスの優等生。全く相手にされていなかったはずが、近ごろ急接近されヘンな感じ。家に招待され、プロのチェリストになる夢を打ち明けられたヴィクトールは舞い上がるが、誰も知らないマリーの秘密を知ってしまう。その秘密を守るため利用されていることに気付くが、マリーの夢に対する情熱に動かされ、彼女を助けることを決意する―。アムールの国の人々が夢中になった小さな恋の物語が、キュートなときめきを巻き起こす!思春期の入り口に立つ少年たちの、ユーモアとエスプリの効いた12歳版「(500)日のサマー」なフランスのベストセラー青春小説を映画化。

 

10/10点!!小さな恋の物語というにはあまりにハードな運命を懸命に突破しようとするマリーとヴィクトールの姿にハラハラさせられ、泣かされました。二人の今がすべてという気持ちも、マリーの両親とヴィクトールパパの気持ちも、皆の気持ちが凄くよく解ってしまい、キツいなぁと結構早い段階で泣きそうに(>_<) ヴィクトールパパの「よくやった!」は中々言えないです。言えないからこそ、あの場面で迷いなく、息子に声をかけたパパにヴィクトールは救われたと思います。恋愛だけでなく、それぞれが乗り越えなければならない想いを抱えた親子のラブストーリーでもありました。勿論、可愛いなぁという恋愛模様も満載で、12歳で「女って・・・。」と悩むヴィクトールを友だちがアシストしたり、12歳なりのデートの演出が結構ロマンティックだったり、ヤキモチから真逆の事をしてしまう子がいたり、学校って恋を学ぶ場所だったんだって(笑)二人が上手く気持ちを伝えられなくて怒鳴り合いに発展しちゃうのも、「頑張れ。」と微笑ましかったです。ライベルのロマン役の子も可愛くて、勿論ジャン=スタン・デュ・パックも可愛かったけれど、彼が主人公の映画も観てみたいなと思わせる魅力のある俳優さんでした。感情のクライマックスをきちんとマリーの試験に持ってきているのも、素晴らしいです(*^¬^*)音楽が重点を占める映画の理想です。マリーを演じているアリックス・ヴァイヨがプロのヴァイオリニストでもあるので、彼女の演奏を聴く内に胸に込み上げるものがあり、涙が溢れそうになりました(;_;)皆が生き生きとキラキラ輝いているだけでなく、考えさせられ、泣かされ、明日への活力に繋がる素敵な作品です(*^▽^*)多民族のフランスを感じさせるシーンがさりげなく織り込まれているのも◎。2017年公開。