竹内涼真、町田啓太主演他。ラテンダンスの日本チャンピオン・鈴木信也(竹内涼真)とスタンダードダンスの日本チャンピオンで世界2位の記録をもつ杉木信也(町田啓太)。土俵は違えど、名前が1文字違いであることから比較されることに、負けず嫌いな鈴木は苛立ちをおぼえていた。そんなある日、杉木から「<10ダンス>でチャンピオンを共に目指そう」と誘いを受ける。10ダンスとは、ラテン5種とスタンダード5種の両方を極めたダンサーたちが、全10種類のダンスで競い合う競技ダンスのこと。それぞれが教え合い、世界を目指そうという杉木の提案に対して、最初はそのあまりの無謀さから断る鈴木だったが、挑発的で闘争心を煽るような杉木の態度に押し負けて、怒りのまま引き受けることになる。正反対の性格を持つ二人は激しくぶつかり合いながらも、日々のレッスンを通じて徐々に距離を縮めていく。そして次第に鈴木は杉木に惹かれ始めていることに気づく・・・。「このBLがやばい!2019」受賞作にしてBL漫画の金字塔、ついに実写化。

2/10点!!競技ダンスのトライアスロンなんてものがあるのか。BLものって主演二人に興味ないと楽しめないのかも。竹内涼真の色気が凄いと騒がれていたので見てみたのだけれど、荒々しさと男らしさが足りなくてイキッてるだけにしか見えなかったし、途中カット割りが不自然に切れるところが多くて、そこで集中力が途切れちゃう。しかも肝心の10DANCEは見せてくれんのかいっていう。え、続くの?これ。漫画原作ということでダイジェスト感が凄かったけど、主演二人の演技力で何とか、感情変化は見てとれたけど、もう少しエピソード丁寧に描かないと観客がついてこれない気がする。ダンサーとしての葛藤みたいな部分は青春、スポ根っぽくて良かったです。でも、もし自分の好きなキャストで作られていたならもっと丁寧に作れよって文句ばっかになるんだろうなぁ、大友監督(爆)2025年劇場未公開・NETFLIX公開作品。

 

オラドン高校の新校長を任されたウーマ(チャイナ・アン・マクレーン)は、ハートの女王の娘レッド(カイリー・キャントラル)を学校に迎え入れるべく招待状を送る。暴君として知られるハートの女王はオラドン高校とシンデレラに対して積年の恨みを抱えており、娘がオラドン高校に入ったことをきっかけにクーデターを起こす。そんな中、レッドはルームメイトとなったシンデレラの娘クロエ(マリア・ベイカー)とともに、過去へタイムスリップしてしまう。2人は若きハートの女王を悪の道へ引きずり込む原因となった出来事を阻止するべく、力を合わせて奮闘するが・・・。ディズニー映画の悪役の子どもたちを主人公に描くミュージカル映画「ディセンダント」シリーズ第4弾。

2/10点!!これまでの作品と比べて、ストーリーのボリュームが圧倒的に薄い。スピンオフなのかな?というくらいペラペラ。ミュージカルシーンもメインとなる曲がどれか分からないし、魅力的なラインナップとはとても言えなかった。前作からの続きで変わっていないキャストもいる中で、親世代の配役を時代とコンプラに合わせて変えてしまったのもファンを蔑ろにしている。そのせいで近年のディズニー映画の実写化はことごとく不評だというのにまだ改善する気がないのか。レッド役のカイリー・キャントラルは可愛いけど、その可愛さが生かされていないのも勿体ない。シスターフッドにするにしても相手役男性の存在くらいは垣間見たかったというのもある。つまり設定は良いのに出来上がりがちゃっちくて文句しか出てこない。2024年劇場未公開作品。

 

キム・ダミ主演他。人工知能研究員のアンナ(キム・ダミ)は、息子ジャインの声で目を覚ます。家の中でゴーグルを着け、泳ぎに行こうとまだ眠そうなアンナに訴えるジャイン。それはいつもと変わらない一日の始まり・・・の、はずだった。記録的な洪水により、あっという間にマンションの2階までが冠水。アンナたちが暮らす3階の部屋にも水が押し寄せてくる。すぐに荷物をまとめ、ジャインを背に避難を開始したアンナ。しかし、パニックになった住民たちによって行く手を阻まれる。そんな親子の救助に、謎の男ヒジョ(パク・ヘス)が動き出すのだった。「テロ、ライブ」「PMC:ザ・バンカー」のキム・ビョンウ監督が「地球最後の日」を描いたSFパニック・ムービー。

10/10点!!キム・ビョンウ×キム・ダミ×パニックものということで楽しみにしていた作品。ディザスターものからSFものへの移行がスムーズで伏線もきちんと回収されているし、面白かったです。しかもループ設定まで入れちゃって。近年の韓国映画はSFに果敢に挑戦しているけれど、どれも出来は良くなくて(でも挑戦し続けるのが凄い)、本作は成功している方なのではないかな。設定はごちゃごちゃしているけれど、本質的なテーマは母性。子ども好きでない上に産んでいないのに母性が生まれるの?という点に関しては、人それぞれな気がするけれど、血が繋がっていなくても本当の親子以上になれる親子はいるわけで、でもそうなれるかはアンナのように本人がなってみないと本当のところは解らないのではないかなと感じた。てゆうか、新人類に父性はいらないって判断されたのなんで?(爆)それにしても、自分を実験体に進呈したアンナの母子経験に基づき、大洪水の中、子どもを見つけるって超ハード(汗)街中とかじゃ試練が足りないってか。自分だったら、あれだけの回数をリトライ出来るだろうか?確信を持っていた開発者のアンナ以外の実験体が(海外にも)いたとしても、達成出来なかったのではないかな?大切なものは失うことがわかってからしか気づけない。人間だってそうだ。アンナにとってジャインがそうだと気づいてからのキム・ダミの演技は流石だった。心から母親だった。パニックものだと思って観始める人が多そうだから、好みが分かれると思うが、個人的には好きでした。2025年劇場未公開・NETFLIX公開作品。