↑↑↑↑
こちらからの続きです
もっとも恐れていたことがやってきた
ラストオーダーの終了30分前にそれは訪れた
それは
オーダーの数が、仕込みのリブを追い抜こうとしていた
私は客席から死角になるダクトの下にしゃがみ込んだ
煙草を咥え火をつける
深く吸い込み
ゆっくりと煙を吐き出す
咥えた煙草の紫煙の先を視線が追う
久しぶりの体内に廻るニコチンで一瞬頭の中が覚醒する
この事態の対処にどうすべきか
すぐに回答を出さねばならなかった
ストーブ(ガス台)では
全開でリブの仕込みが続いていた
私はホールの仕事をサポートしてくれている娘を調理場に呼び
残りの客数の確認をした
そして続いてホトママを呼び
状況説明をした
これから入るオーダーは
料理を出すのに30分かかる旨をお客様に説明するように指示した
これは辛い指示である
ホトママは丁寧にお客様を周り
その旨の説明をして了承を取り付けてきた
仕込み終了お知らせのタイマーが鳴り響いた![]()
『ヨシャー!!やるかー!!』
最後のオーダーを出し終えた私は
片付けをアルバイト君達に指示して
レジスターの場所に待機した
レジのところで帰るお客様達にひとりひとり
頭を下げお詫びを申し上げた
やり切れなかった
悔しかった
色々な意味で…
最後のお客様を送り出し
片付けも済ませ
そしてここから戦いが始まった
深夜の一人での仕込みが…
そして翌日、
より一層の苦難が待っていた
…続く


