千里の道も一歩から | 「ありのまま」でいいんじゃない

千里の道も一歩から

12/24(水)12日目、宿の奥さんに見送られるなか、6時半に宿を発つがまだ暗い。タウンリュックに縫い付けたライトと道しるべを頼りに歩き出した。ここまでは雪や雨に降られたものの海岸端が平坦で暖かいおかげで概ね小春日和だったようなイメージが残っている。海沿いを歩けば太平洋側ということもあり海抜○○mという標識がいたるところにあった。四国お遍路は1200年間かけて築き上げてきた地域一帯・一筆描きの巡礼システム。2015年には文化庁により日本遺産として「四国遍路ー回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」と選定されている。

 

 

畦道を歩けば、古い道しるべやお地蔵さんなのか、力尽きた人々の供養仏なのか、歪で石が朽ちてなんであるのかさえ判別できないものもあった。一瞬ではあったが、立ち止まり手を合わせては歩き続けた。自らが1200年もの歴史の一刻になっているんだなと思うと感慨に耽られる。何人もの先人達が道なき道を道にしてきたことに感謝の念を忘れてないけない。歩くことを続ける人が途切れることなく連なっている。歩く人を支えてくれる人が連なっている。歩きお遍路をする人は年間2500人〜5000人ともいわれている。

 

 

徳島県阿波ノ国は23の礼所があり約220kmを歩いてきた。高知県土佐ノ国は16の礼所があり約390kmを歩くのだが、すでに5つの礼所を参拝して約100kmを歩いているので四分の一は終えていた。ちなみに愛媛県伊予ノ国は26の礼所があり約360kmを歩く、最後の香川県讃岐ノ国は23の礼所があり約160kmを歩く。合わせて88礼所を遍く巡り約1200kmを歩く。

 

 

千里の道も一歩から。