それはサカキとの会話から始まった。
サカキとは高校からの同級生で同じサッカー部出身だ。
西荻窪にある小さな居酒屋で3杯目のカンパリソーダを飲みながら
彼は話し出した。
「俺な、夜中にトイレに目覚めるとやることがあるんだよ。」
深刻な顔をしている。
「何をやるんだよ。」
「…覗くんだ。」
「覗く?」
「玄関の覗き窓」
一瞬しんとなる、しかし案外面白そうだったので続けてもらうことにした。
「それで?」
「真夜中、誰もいないはずだろ?玄関の向こう。」
「うん。」
「覗くわけ。」
「うんうん。」
「そしたら…。」
「うんうんうん。」
「誰もいないんだよ!」
どーん!みたいな顔をして言った、ドヤ顔ってやつだ。
「…なんだよ。」
「ばーか誰かいたらヤバイだろうが、遊びだよ、あ、そ、び。」
そんな会話を思い出した深夜2時、僕はトイレに行くためベッドを出た。
トイレから出ると、玄関が気になった。
(覗いてみるか)
覗き窓に近づきそ〜っと覗いてみた。
(!!!)
つづく