(前回からのつづき ☟ )
土台というべき後頭骨に対して右回旋のクセが蝶形骨に付くことで、蝶形骨の前側に接合する前頭骨・頬骨・上顎骨などにも右が前、左が後ろという歪みが付随して出てくる。
☝ 頭蓋底を上から見た図
側頭骨や頭頂骨も同じく蝶形骨に接しているけれど、これらの骨は蝶形骨の後ろ寄りに位置し、また同時に後頭骨の前側にも接点を持っているから、蝶形骨と後頭骨が離れていく関係の右側では内方に食い込み、逆に蝶形骨と後頭骨が近付く関係の左側では外方に押し出されるような偏倚をする。
☝ 頭蓋底を上から見た図
ここまで以上は、後頭骨および上部頸椎に右回旋のクセが付くことに端を発する歪みである。
ただ後頭骨および上部頸椎には回旋方向ばかりでなく、屈伸方向にも側屈方向にもクセが付きえるものだ。
このうち特に側屈方向の歪みによって、左右の側頭骨にはさらに複雑な歪みが加味され、それがそのまま下顎骨の歪みへと波及していく。
( ☞ つづく)