令和6年6月19日(水)18時30分
第10回上方落語若手噺家グランプ決勝戦が
開催された！
ルールは規定の持ち時間内で落語を披露
もし、1秒でも早く終わったり
1秒でもオーバーしたら減点で事実上失格
今年決勝にあがった9名は全員
時間いっぱいで纏めて
こられたのが流石です！
私は、会場でこの瞬間を目撃したが
予選を勝ち上がった演者たちが
この日の為に練り上げたネタは
どれも面白く、誰が優勝しても
文句は出ないくらい接戦だったが
笑福亭笑利さんが優勝した！
昨年の決勝も現地で観戦したが
その時は時間超過による減点で
敗退したが、会場を間違いない
一番爆笑させ、その後飲み屋で
遭遇した、その時同じ決勝の舞台に
上がった噺家さんから
「もう、優勝は笑利かと思った！」
「結果発表前に、
笑利がタイムオーバーしたと
聞いた時はやったと思った！」と
言わせる程の実力者！
にも拘わらず
彼は、早く優勝して
この賞レースからイチ抜けし
次のステージに上がりたいと
今回の大会で獲れなかったら
来年は出場しないくらいの決意で臨み
お酒を断ち
ほぼ毎日、有料の観客の前で
落語をし、ネタを練り上げると言う
試練を自分にかした！
今年は審査員が
ほぼ、去年と同じ顔触れで
去年と同じネタ【神に誓って】をすると
「また、同じネタか？」
「コイツ勉強してないやん！」と
思わるかも知れない！
との事で、古典落語の
【宮戸川】を
当日の演目候補に
されていたのか？
私は天満橋の落語寄席小屋
猫も杓子もで開催される
木戸銭1000円の朝活落語会と言う会で
何度も何度も【宮戸川】を聞いたが
聞くたびに、無駄なギャグが省略され
ドンドン面白くなってきたので
これを、口演したら間違いなく
優勝されると思っていたら
本番直前の
今年の出番の抽選で
自身の出番は4番目が決定！
しかも前半が全員ゴリゴリの古典派で
後半が逆に新作派という顔ぶれ
優勝する為には
●古典ではただでさえ不利な前半なのに
十把一絡(じっぱひとからげ)され不利！
●【神に誓って】以上の突き抜けた爆笑話
じゃないと新作でも後半の新作の雄には勝てない
との分析の結果
■この日まで磨き上げた
【宮戸川】はしない！
■当日の演目は【或る夏の出来事】と
どーとでも言える題名を発表し
本番までに、爆笑新作を新たに作る
と言うDC(どーかしてる)
捨て身過ぎる道を選択！
丁度1週間前の朝活落語で披露された
少年の夏休みの物語の新作を聞いた時
正直、このネタは面白いが
これでは、他の新作の猛者や
ガッツリ古典の方には残念ながら
勝てない！【宮戸川】で勝負したら
良かったのでは。。と思った！
しかし、大会当日の朝活落語に
シークレット出演された時
インバウンドで海外旅行で来日された
外国人観光客が、日本人にブチ切れする
ネタをされ！こ、これは！と思ったが
それから7時間後の大会本番では
さらにさらに
工夫が施され、これのネタで全国を
廻れるんでは！？な仕上がりに！
直前ギリギリで
完成させたネタで
優勝なんて、前代未聞では！
見事過ぎて感動しました！
私、沖田虎丸は
ジャスティンビーバーや
マツコ・デラックスみたいに
インフルエンサー的影響力は
皆無ですが
今回の覇者
笑福亭笑利
そして、くじ運で圧倒的不利の
ＴＯＰバッターでの出番にも
拘わらず、マクラで司会進行の
笑福亭銀瓶をいじり、
酔っ払いを描いた
本格古典【三人上戸】をきかせ
2位となった
笑福亭呂好
臭いヘソの匂いで出世する
新ヒーロ生誕秘話！？な新作落語で
ずっと私の隣で寝ていたお婆さんも
大爆笑させた3位だった
桂笑金
他にも皆良かったですが
この3人は、ぜひ一度聴いて欲しい
今、イチオシの噺家であるのは
間違いなしです！
ぜひ、貴方のお近くで落語会が開催され
その出演者に、この名前があれば
チェックしてください！
【完】