何が握られるかは
完全御任せ
10数貫の寿司で
料金は最低17800円
お酒や追加でお好みのネタを
握ってもらうと・・・
どてらい事になる!!
そんな高級店の
カウンターには
ドキュメント映画を観た香港からの
観光客3人
明らかにiT産業で稼いでるのではと
推測されるTシャツ姿の若者2名
その間に
目の前には
もはや人間国宝級のすし職人を
父にもつ大将!!
眼光が鋭すぎます!!
銀座にある父親の店よりは若干
安く金額を設定してると言え
私にとっては昼飯に
一生に一度出せるか
出せないかの金額
私の店にも
『マリ子様や米倉涼子みたいなのはいないの?』
と無茶な事を言われるお客様もおります!
その場合、瞬時に
『でしたらウチより高いお店へどうぞ』と
逃げる事は出来ますが
ここの大将は常に
米倉級の一貫を
ウオンチューされる訳で
もう、初見のお客の私にも
『お客さん 箸の持ち方が
逆ですよ』と
のっけから牽制
店には他に3人の
若い衆がおりますが
『ムラサキ(醤油)出てない』
『お茶注ぐ』
『急げと言ったら急ぐ』
『何で海老の尻尾きったの』
と容赦なくダメだし!!
まるで、不甲斐無い試合をした
小池栄子の旦那をシバキ
全試合終了まで選手入場花道で
スクワットさせた前田日明や
控え室からモニターで試合を観て
こらまたタルイする若手時代の
藤波を試合中にも関わらず
竹刀で滅多打ちにした猪木の様
注意したら次の日
即、姿をくらます
ゆとり世代の若者が多いの為
部下のご機嫌をとる様な上司が
多いご時勢で
昭和プロレスの
厳しさを醸し出す
大将が握る一品一品
震えました!!
『あのぉ~写真とって良いですか・・』
とチキンな私は言えなかったので
グーグル店名で各自調査して
欲しいのでありますが
スモーキーなカツオや
味噌がつまった蒸し海老
ホクホクの穴子は美味い・・
目の前の大将のオーラと
真夏に熱熱のお茶をガブ×2飲み
お腹が一杯になり申した。
余程の事が無い限り
気楽に食べにはいけませんが・・
冥土の土産に食べる価値アリです
【完】