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 京王プラザホテルには朝食バイキングが3件あります。


 一つはスタンダードな「コーヒーハウス 樹林」、もう一つはちょっと高級になる「スーパーブッフェ グラスコート」、そして非常に珍しい和食バイキングである「新和食 かがり」の3件です。


 今回は和食バイキングです。考えてみれば和食バイキングって初体験ですね。


 早速入ってみると、和の雰囲気(当たり前ですが)一応、ハムやソーセージといった、ちょっとした朝食の定番メニューはございますが、それ以外はこれまでのバイキングとは明らかに趣が異なるもので、小鉢に盛りつけられた漬物や野菜等、何と言いますか、精進料理を思わせる内容のメニューがきめ細やかに並んでおりました。


 バイキングというものは基本的に料理をさらに自分で盛りつける、という感じですが、ここでは料理の入った皿をお盆に載せる、といった表現が似合う感じです。


 強烈にコッテリした料理に慣れてしまうと少々物足りないという方もいらっしゃるかもしれませんが、たまにはこういう料理をじっくりと味わっているのも決して悪くはありません。


 というのも、野菜をじっくりと味わって食べる、何と言いますか、


 朝の出家


 とでもいいましょうか、そんな不思議な気分にさせてくれます。


 わざわざ高野山にまでいって精進料理を食べなくても新宿でお好みの精進メニューをセレクトできますのでこれは意外に穴場かもしれません。


 野菜不足が気になる方は月に1、2回ご利用されてみてはいかがでしょうか?カップラーメンとサプリメントを一気飲みするよりは効果がありそうな気がしますが。


 それと、今まで非常に不思議に思ったことがありました。


 日本なんだから和食のみのバイキングがあったもいいんじゃないか?もちろん、日本人好みの洋食が多少入っていたとしても、こういう和食バイキングがあってもよいのではないか?


 と思っていたのですが今のところ、ここをおいて他には見当たりませんね。


 理由は多々あるかもしれませんが、まず一つは、


 高級ホテルは外国人の利用客が多いということ、


 これが大きな原因ではないでしょうか?


 同じく京王プラザホテルのスーパーブッフェグラスコートでは圧倒的に外国人比率が高く、さながらプチニューヨーク、といった感じでした。


 こちらは、もちろん時間帯とかも多少はあるのでしょうが、外国人は1、2名しかいませんでした(もっとも混雑しておりませんでしたので絶対的な客数が少なかったのもありますが)


 そうなりますと、やはり外国人好み、すなわち洋食重視となるでしょう。洋食で不平をいう日本人が多いかというとそういうこともないでしょうから。


 それと、あとは日持ちの問題もあるでしょう。


 基本的に鮮度の高い食材は廃棄が必要となります。


 和食バイキングだからといって寿司食べ放題というわけではありません。


 むしろ、かなり伝統的な和食、前述の、精進料理的なメニューが中心となっていました。


 もちろん、ハムやソーセージといったホテルの朝食の定番メニューや魚も数品ございましたが、基本的にはかなり伝統的な和食メニューでした。


 生モノは基本的にナシです。(果物は除く)


 考えてもみれば、冷蔵庫がない時代、いくら素材の良さを活かすとはいえ、生で食べる料理なんて基本的にはないんですよね。


 何らかの形で調理しなければならない。


 ここではそんな工夫が見られる感じで、そういうのを鑑賞するのもなかなか楽しかったりします。


 ある意味で、かなり旅行気分を味わえる場所として評価したい感じがしました。



京王プラザホテル(新和食かがり)

JR新宿駅西口から徒歩5分
京王線・小田急線・地下鉄(東京メトロ丸の内線・ 都営新宿線)新宿駅下車徒歩5分
都営大江戸線 都庁前駅B1出口すぐ

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