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ママたちはエルメスを隠せないVol.223「釈明会見、開幕」
朝…
娘は、なんだか元気がなかった。
やっぱり昨日のLINEの
通知ラッシュが効いているのか?
それともK君と何かあったのか?
まさか、
Kといきなり
手をつないで帰ってきたなんて。
そんなこと、知る由もなかった。
娘が
「ママー、昨日Kと手をつないじゃって~」
なんて、言ってくるはずがない。
そんな素直さがあれば、
母としてどれほど楽だろうか。
朝食をさっさと済ませ、
娘はいつもより少し早く家を出た。
背中に漂うのは、
どこか落ち着かない空気。
その不安は、
学校に着く前から現実になる。
「ねー、昨日のあれさー!」
「びっくりしたんだけどー!」
登校中、
娘はグループの2人に早速つかまった。
「やっぱK先輩と
付き合ってんじゃん!
いいなー!」
昨日のLINEと同じやり取り。
でも、
声のトーンは昨日より明らかに高い。
理由は簡単。
クラスのグループLINEに――
うっかり誰かが書いちゃったから。
つまり、
もう女子全員が
知ってしまっている状態だった。
教室に入った瞬間。
昨日の帰りに見ていた男子たちが、
にやっと笑って「おはよー」。
あからさまに好奇の目。
席に荷物を置く前に、
女子たちが一斉に集まってきた。
「ねぇねぇ、○○が告ったのー?」
「えー、もしかしてもう、
しちゃってるとかー?」
デリカシーゼロの質問もあれば――
「うわー羨ましー!」
「やっぱ○○はかわいいからさー、
正義だよねー」
なんて、半ば憧れ混じりの声も多い。
だから、正直悪い気はしなかった。
けれど、その熱量は完全に
昨日の比ではないことだけは確かだった。
そこへRたちが教室に入ってきた。
状況を見たRは大きくため息。
「はいはい、みんなもういいでしょー」
一言で場が静まり返る。
さすがの存在感だ。
でも今度は矛先がRに向いた。
「ねー、Rは知ってたの?」
「そうそう、知ってたでしょ?」
「うん。そりゃ知ってるでしょ。
身内なんだからさ」
「はいはい、もういい?」
と、面倒くさそうに答えるR。
それでようやく沈静化した。
思い出す‥‥
以前、スタバにKと行ったときも、
似たような質問攻めがあった。
けれど今回はそのテンションが桁違い。
やっぱり
「手をつないで下校」
というインパクトは強烈すぎた。
でも、まだ、終わらない。
放課後も残っている。
昨日一緒に帰る姿を、
先輩も後輩も両方が
目撃しているのだから。
「やっぱり大変だね」
と、Rが隣でぼそっと言った。
それでも最後に、にやっと笑う。
「まぁ、適当にね」
「……うん、ありがとう」
娘は小さく返した。
でも、心の中でつぶやいていた。
――本番は今日の部活だよなぁ。
――先輩にも後輩にも、
ダブルで見られちゃったし……。
娘の「釈明会見」は、
まだ始まったばかりだった。
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