東京都在住、40代主婦。
エルメス・CHANEL・CELINEを
こよなく愛する
エルパトちゃんです。
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楽天のお買い得情報も
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ブランド好きさんもお得好きさんも楽しんでいただけると思います。
エルメス黒い噂シリーズや
「義母エルメスvs節約嫁」など、リアルでユニークな連載も好評連載中。
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ママたちはエルメスを隠せないVol.200「待つべきか、伝えるべきか」
昨日のスタバデートから
一夜明けた火曜日。
朝から娘は、
いつもより早く起きて
制服に袖を通し、
鏡の前で丁寧に髪を整えていた。
普段は軽く済ませるヘアアイロンも、
この日は何度もあて直している。
――昨日の余韻が、
まだ抜けないんだな。
私はそんな娘の背中を見ながら、
少し微笑んでしまった。
そして放課後。
学校から帰ってきた娘は、
玄関で靴を脱ぐや否や、
勢いよくリビングに飛び込んできた。
「ママ！聞いてよ！Rからさ、
Kのこと聞いたんだけど」
ソファに座るよりも先に、
興奮気味に話し出す。
「昨日ね、Kが学校から帰ってきたら、
めっちゃ機嫌よかったんだって。
Rが何かあった？って聞いたら、
K、なんか、めっちゃいい！とか、
うわー、やばいなおれ！とか
言ってたらしいの」
娘は顔を赤くしながら、
ソファにドスンと座り込んだ。
「それでね、Rがどうしたの？
〇〇（娘の名前）がヤバいわけ？って
聞いたんだって。
そしたら、K、うーん、まあね！って。
めっちゃ得意げに！やばくない？」
私は思わず笑ってしまった。
Kらしい単純で
隠し事のない反応が目に浮かぶ。
「それって……」
私が言葉を濁すと、
娘は両手で顔を覆って
ソファに寝転がった。
「本当に！？えっ、
どうしたらいいの？これ！
待ってればいいのかな？
それとも、
私から伝えるのがいいのかな？」
足をばたばたさせながら、
子どものように悩む姿が愛おしい。
「で、Rは何て言ってたの？」
「マジで付き合っちゃう
パターンじゃないの？これ！って。
で、相談した結果、
待つことにした。
Kの動き方次第だし、
さすがにRもKの行動までは
予測できないらしいの」
「そうなんだ」
私は相槌を打ちながら、
胸の奥でホッとした。
娘が今すぐに「告白」へ走らないことが、
母親としては救いでもあった。
娘はスマホを握りしめて続ける。
「でもさ、Rがいるって
やっぱり有利だよね。
情報がすぐ入るし。
なんかスパイっぽい。
ずるいのかな？でも心強い！」
「ふふ、それは……
妹がRちゃんだからこそのご縁ね」
「だよね！」
娘はパッと顔を明るくした。
「ねえママ、
これって本当に両想いなのかな？」
小さな声で、
だけど期待をにじませて尋ねてくる。
私は少し考えてから言った。
「答えはK君にしかわからないけど……
でも、少なくとも昨日のことは
すごく楽しかったんだと思うよ」
娘は「そっか」と
照れ笑いを浮かべた。
――けれど私はまだ知らなかった。
昨日のスタバでの二人の姿を、
クラスメイトが目撃していたことを。
その噂は、想像以上に早く、
広がっていくことになる。
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