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ママたちはエルメスを隠せないVol.131「― 教えるということ ―」
数日が経ち、Rママから一本の電話があった。
「今、少しお時間ありますか?
Rの件で、ちゃんとお話ししたくて」
ちょうど家事が一段落した頃だった私は、
「もちろんです」と応じた。
受話器越しに聞こえるRママの声は、
どこか落ち着いていて、
それでいて深く何かを
噛みしめたような響きがあった。
「やっぱり、夫がRに電子マネーを
渡していたみたいです。
私が聞いたその日の夜に、
Rとちゃんと話をしてくれました」
場所はリビング。Rママも同席していたそうだ。
最初は、何気ない会話から始まったという。
「R、お金ってさ、
どうやって手に入るか、わかってる?」
Rは「パパが働いてるからでしょ?」と、
あっさりと答えたらしい。
「うん。そう。じゃあ、
パパとがどんなふうに働いてるか、
何のために働いてるか、考えたことある?」
そこから話は、お金の背景にある
働くということや、
暮らすということへと広がった。
「Rが今、学校に通えて、洋服を着て、
友達と過ごせてるのも、
すべてはお金があってこそ。
そのお金は、簡単には生まれないんだよ」
Rは真剣に聞いていたそうだ。
そして、次に出た話題は、
娘たちの放課後の過ごし方だった。
「例えば、スタバとかでRが
みんなの分を払ったとして、
後から誰もお金を出してこなかったら、
Rはどう思う?」
Rは「…たまにならいいかなって思うけど、
続くと変かも」と答えたという。
「だよね。でも、出してくる子もいれば、
出してこない子もいるよね?
その違いって、
たぶん気づけるかどうかなんだよ」
支払いを申し出た相手の気持ちを汲んで、
自分の分を返そうとする子。
それは、お金がどんなものかを
少しでも知っている証。
「一方で、何も言わない子たちは、
お金を知らないだけかもしれないし、
知ってるけど自分のことを
優先してるのかもしれない。
でも、それもいつかは
気づくんじゃないか」と。
Rパパは話したという。
だからRには、
「ありがとうって気持ちで
払ってあげたいときは、それでいい。
でも、なんでもかんでも払う必要はない。
使う前に考える、それが状況判断だ」と。
そして最後に、Rパパはこう言ったという。
「こういうことを言ってくれる人は、
なかなかいない。
Rのことを思ってくれてるってことだよ。
ちゃんとありがとうを伝えておこうね」
電話口の向こうで、
Rママは少し息をついて言った。
「私も、その場にいて、
改めて親の役目って、
こういうことだなって思ったんです。
甘やかすのと、
寄り添うのは違いますね…」
私も「そうですね」とうなずいた。
Rちゃんがきちんと耳を傾け、
真面目に受け止めていたこと。
Rママとパパが、
それぞれの立場からきちんと
話をしてくれたこと。
それだけで、救われたような気がした。
「今回のこと、教えてくださって
本当にありがとうございました。
私も反省しましたし、
でも、ちゃんと向き合えてよかったです」
その言葉に、私も
「こちらこそ、聞いてくださって
ありがとうございます」と返した。
私たち親が、何を伝えるかで、
子どもの未来は少しずつ変わっていく。
少し踏み込んだからこそ見えた、
向こう側のまっすぐな思い。
何よりも、親として一番大切な
教えるということの意味を、
深く考えさせられた一日だった。
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