入院生活ももうすぐ2ヶ月。
病院は観光地の周辺の為、夏の夜に近くのテーマパークで花火が打上げられるので、廊下の窓から皆んなで見ました。
閉鎖病棟の生活で、少し自由を感じられる瞬間でした
うつ病は1ヶ月程で退院していく人が多かった為、色んな人を見送ったほたてとKさん
⑧で書き忘れましたが、HさんとRちゃんがいた頃、男性のとても絵が上手い美大出身のIさんが塗り絵に加わりました。
Iさんもうつ病だそうです。
Iさん、Rちゃんに恋をしたらしく、退院前に告白して去って行ったのでした‥
ほたてとKさんは、ほのぼのした恋バナにワクワクしていました
そして退院の日のIさんの私服が意外とファンキーなファッションだった事にほたてとKさんはひそかにウケていたのでした
重症のほたてとKさんはまた2人になりました。
統合失調症で何かの組織と闘ってた女性の方は、治療の成果が出て、落ち着いて来ていました。
こわくて話できなかった方と、いつの間に美容院の話題で世間話をしていました
少し涼しくなってくると、病棟に併設されている大きな運動場(ここも金網で囲われてるので、なんだか動物園みたい笑)で、ラジオ体操が始まりました。久しぶりに感じる外の風が心地いいほたて
みんなの治療の成果が目に見れて、ほたて自身も看護師さんや担当の先生に、顔つきがとても柔らかくなって来ましたねと言われました
気がつけばだいぶ回復して来ました
すると見えてくるのは退院です。
ある日、看護師さんに、退院後の生活見えてる?と聞かれたほたて。退院と聞いて少し不安に‥
ちゃんと育児と家事をこなして、元の生活に戻って行けるのだろうかと
その⑩へとつづきます