こうして、ほたての閉鎖病棟での入院生活が始まったのでした
保護室から普通の病室へ移ってからは、はるかにQOLが高く、これが普通なのでしょうが保護室と比べると、格段に快適な毎日
朝6時に起床して、夜9時消灯。3食ご飯を食べ歯磨きをし、お薬もきちんと飲むよう管理され、規則正しい生活
昼間はデイルームで塗り絵をしたり、テレビを見て過ごしました。塗り絵は単純作業に集中できるので、自分と静かに向き合うのにはうってつけの時間でした
旦那がほたてつわり中に買ってくれた大人の塗り絵セットほとんど塗ってなかったけど、ここで日の目を見ました
静かに、塗り絵をする生活。いつの間にか手が思うように動くようになってました。
普通の病室へ移った頃から、夜も眠れるように。
こうして、脳の疲労はすこしづつ取れていくのでした。。入院治療の効果は素晴らしいです。
しばらくして、元気なHさん、若いRちゃんに声をかけられ一緒に塗り絵をする事になりました。
2人ともうつ病との事。
とても元気そうだけど、何年も治療しているそうです。2人とも不安発作を起こすそうで、時々発作を起こしていました。。
うつ病の症状は様々なんですね。
ほたて、入院当初はうまく喋る事が出来ませんでしたが、2人と一緒に生活するうちに少しづつ心がほぐれて行きました。
そして、Kさんというおばちゃんが加わりました。
私と症状や経過が似ていて、親近感が湧きました
元々薬剤師をされていて、コロナ禍のストレスで発症したそうです。
HさんとRちゃんは、入院期間1ヶ月程で退院して行きました。退院の日は塗り絵と手紙をプレゼントして、みんなで見送りました
Kさんとほたて、2人になりました。息子の事を話したり、Kさんの仕事の事を話したり。
Kさんとの生活はホタテにとって、楽しいものでした
そこへ、自殺未遂者のNさんが、保護室から出てきましたら。一緒に塗り絵をする事に。
保護室から出てくると、なんだか親近感が沸きます
理由は聞かないけど、人それぞれ色々あるんだなと思いました。
Nさんは、精神疾患はなかったので、しばらくして退院して行きました。
この件をきっかけに、親族との関係が好転したそうで、良かったです
新たな新人さんは、Mちゃん。とってもテンションが高くて元気なのですが、重症の希死念慮があるそうで、うつ病での精神障害者なのだそう。
元々保育士だったらしいですが、今はケアハウスに入所しているらしいです。
KさんはMちゃんから元気をもらえると喜んでいました
うつ病でも精神障害者がいる事、そういうケアハウスがあるという事を初めて知りました。
Mちゃんは任意入院で、自らの意思で入院して来ました。急に帰りたくなったようで、1週間で退院。
嵐のように去って行ったのでした
入院して2週間がたった頃から、ほたてリハビリを受けるようになります。体のリハビリです。
入院生活で体が衰えないように、筋トレやウォーキングをします。
引きこもり生活と産後のせいで弱った筋肉を鍛える事が出来ました
若いリハビリの先生とのなにげない会話も楽しかったです
こうして、入院生活のQOLは少しづつ上昇して行きました
しかし、精神病棟はなかなかのカオスな状態で
強迫障害でずっと夜中も手を洗い続けている若い女の子。統合失調症による妄想と幻聴で、何かの組織と闘っている人はまるで、劇団四季を観ているようでした‥
ホタテも措置入院なので、病棟から外へ出る事は出来ません
その⑨へとつづきます