『子どもの教育は学校或いは学習塾が行うもの』
こういった誤解が今の日本の社会には多いのかもしれない。
我が子の成長に責任をとれるのは親しかない筈なのに。
そして、ペーパーテストによる座学が持て囃された、戦後教育は、
国際化社会や資本主義の行き詰まりなどに象徴される時代の変化によって、
ようやく、シフトされようとしている。
有難いことに、我が子の同級生の兄弟たちの夏休みの宿題を手伝う機会を得た。
子どもたちからしたら、近所のオジサンが宿題やってくれるチャンスだ。
でも、そのオジサンである私は簡単に結果を出させるつもりは無かった。
夏休みの課題は、『三英傑について調べる』というもの。
近所のオジサンは、教師がこの課題を生徒に与えた意図を汲もうと真剣勝負に出た。
・歴史に興味を持つ。
・主体的に学ぶ。
・知識としての歴史だけではなく、活きた学びとしての歴史を考える。
・インターネットによる簡易な情報だけに頼らない調べる力を得る。
・郷土愛・地元愛を育み、自我を芽生えさせ、自信を持たせる。
こういった新しい時代の勉強方法を意識した結果、
近所の小学生を引き連れて、
名古屋市中村区中村にある秀吉清正記念館を訪れた。
『そもそも三英傑って何だ?』の問いに全く答えれない子どもたちだったが、
展示物の中にヒントがあるクイズに夢中になるなど、意外なほど楽しんでくれた。
これからの時代は、知識を詰め込むことよりも、
情報を得る方法を知ること、自ら課題をみつけることが大事になっていく。
と、子どもの学習に付き合っていながら、
実は、私自身が三英傑について詳しく知っているわけではない。
三英傑に纏わる施設の多さに驚いたし、
教養としての歴史でしか知らないことばかりであった。
移動して、愛知県図書館で三英傑に関係する書籍を子どもたちと選ぶ。
教科書の暗記が社会(日本史・世界史)だと思っていた自分にとって、
これからの時代の学ぶこと自体を考える良き機会になりました。