秋ヶ瀬公園CR#1はこちら
秋ヶ瀬公園にいる。
埼玉の荒川沿いだ。ここにチーム谷のメンバーと10時に待ち合わせをして、いま5分ほど遅れているので、一生懸命にペダルを回している。公園の敷地内に入ってビックラタマゲタことがあった。
こ、公園の中をクルマが走っている。
それはそれは広大な公園だった。
そしてオシャレなローディ達が沢山走っていたね。
僕は、おシャンティなデローザに乗っている女性2組に「抜きまーすぅ♥」と言われてブチ抜かれたよ。
お、おお!
これがあのサイクリング王国埼玉の本当の底力なのか!
荒川は入り口なだけ。
本当の彩の国のサイクリストは、ここ秋ヶ瀬公園でしゃなりしゃなりとペダルを漕ぐという。
おぉ、ならば魅せようか、このTOKYO-BAY名物、湾岸最鈍のセパ競輪部の本当の走りを…
あ、谷キャプテンを見つけた。
まさかこの広大な公園で、こんなにすぐに出会えるとは思わなかったよ。
時計を見るとジャスト10分遅れ。
船橋から来てるんだから、ま、まぁ、いいタイムじゃないの。
すると、谷キャプテンが「どのくらい走った?」と聞いてきてくれた。
僕はスマホのアプリ、ランタスティックを起動しながら、
「多分、35…」
げえっ!
55kmも走っているよ。
どうりで腰が重いワケだ。
この時点で今日のサイクリングが往復100km超えという逃れようの無い事実が判明している。
正直泣きそうになったね。
すでに走りのボルテージや貯めた足は荒川で使い切っているのよ。
だが、BMWのX3で颯爽とこの秋ヶ瀬公園に現れた「砧公園のクリス・フルーム」こと谷キャプテンは、まだ走行距離0kmなのだ。
むしろ元気がクソ余ってしょうがない感じ。さらにいつもミニベロで来てるのに、今日に限って主役メカcannondaleのCAAD8 105を持ってきていたのだった。
では、走り出す前に今回もスターティングメンバーを紹介しよう。
トップは砧公園のクリス・フルームこと谷キャプテン
自転車はcannondaleのCAAD8 105
2番手は僕、TOKYO-BAY名物、湾岸最鈍のハッチ
自転車は最下層TREK 1.1
3番手はツッチー
言わずと知れたこの「チーム谷」の発起人でサブリーダー
自転車はジャイアントのクロスバイクにブルホーンハンドルをカスタムしてある。
休憩すると必ずヘルメットを忘れる。
4番手はコバさん。
自転車はTOTEM 13B407 。赤黒カラー。優しくておっとりとした性格。だが今回はツナギのサイクルジャージで参戦。気合いが漲ってますな!
シンガリが紅一点ジュンコさん。
自転車はBianchi VIA NIRONE 7
前回参加の時は日焼け止め対策らしく常に顔を布で全部覆っていて、途中で帰った僕はその素顔を知らないままだ。
まぁ、ブリザードYukiみたいな感じかな。
▼ブリザードYuki
今回、僕は50kmのハンデがあったので、特別救済案として男子なのに2番手に回った。正直、この時点ですでにギブ状態。
ここから、谷キャップがナイスなリードで僕らを誘う。時折「注意」を促す手信号がカッコいい。背中に手を回し、グーパーグーパーするのだ。今度ヨッシーと走る時に使ってやろうと思う。
一度秋ヶ瀬公園の敷地を出て荒川を上る。17kmほど走って着いたのは、榎本牧場という場所だった。
なんでも、ここのジェラートが美味いんだそうな。僕は休憩出来る分ならいくらでも休憩したいので助かった。
うん、確かに美味いな。
その後はビタイチ興味がないのに、子豚を見ては時間稼ぎをしていた。
他のメンバーは「走りた」なので、ジェラート食ったら、もう
メットを被って待っていた。
再び荒川沿いを走り、今度は橋を渡り、荒川右岸にあるホンダ飛行場へ。
▼ホンダ飛行場
ここでも、時間稼ぎのために飛行機が飛び立つ瞬間を見たいと言ってダダを捏ねた。
しかし、すぐに飛び立った。
その後はホットドッグが名物のお肉屋さんに行く。さっき子豚さんを見た直後に肉屋という残酷極まりない天使のテーゼだ。
▼ハム・ソーセージ工房「ミオ・カザロ」
人気の店でね、ホットドックで行列よ。原因は店のオバちゃんの手際の悪さね。でも田舎タイムで行こうじゃないの。と思ったらオレ、チリドック頼んだのにホットドックやないか!
▼ホットドック
まぁ、ホットドックでも、美味しかったからいいけど。
その後は、うどん屋さんでかなり遅めのランチとなった。1時50分に到着した。あぶねーあぶねー。2時までの営業だったわ。
▼伊佐沼庵
古民家を改装した雰囲気ある建物だったね。
うどんはこれでもかってほどコシがあったよ。こうコシが強いと麺掴んでもお猪口に入らないで暴れるのよ。
難儀したね。
欲こいて天ぷらうどん注文したけど、ちょっと前にホットドック食ってるじゃん、苦しかったね。
うどんがびっしり詰まった腹を抱えて店を出た。
入間川を伝って荒川に合流し、ゴール地点である秋ヶ瀬公園に再び戻った。
ゴーーール!
って、違うよね。俺はこっから家までの復路が55kmあるのよ。ツッチーは20kmだって。
東川口のうしちゃんがクルマで最後に応援に来てくれて、みんなで記念撮影した。
さて、ここで油売ってっと、後で怖いからな。
帰りも男一匹一人旅。
星桃次郎と一番星号に乗ってるような気持ちでハンドルを握った。
一番星ブルースも歌も口ずさんださ。
もののはずみで 生まれつき♪
もののはずみで 生きてきた♪
そんなセリフの 裏にある♪
心のからくり 落し穴♪
アー アー 一番星出る頃は
俺の心に波が立つ
って、電飾ライトを早めに点滅させてなww
だが、こっからの帰り道は鬼キツかった。左膝が悲鳴をあげているのよ。それと腰痛、右肘。
左膝は漕ぐたびに激痛が走るほどだ。
しかし、右足だけで、漕いで漕いで漕ぎまくった。
なぜかっつーと、荒川CR(サイクリングロード)よ。
この川に常夜灯なんて無いべ。
つまり、日没になったら真っ暗になるっぺさ。
自転車のライト一つじゃ危ないわな。
太陽の降りる位置を確認しながら走ったさ。
やっぱり秋ヶ瀬公園から、橋を渡ってわざわざ遠回りの右岸にして良かった。こっちの方がトラップなんて1個もないし、走りやすい。
ただし、なるべく土手の上を走りたいんだけど、高速道路や鉄道などをくぐるたびに川沿いの道に降りちゃうのよ。膝が痛いので登りはなるべく避けたいじゃん。だけど、土手上の方が道を見下ろせるので安心して走れるしぃ…。
上下行ったり来たりしながら走っていると…
遠くにスカイツリーが見えてきた!
ナンマイダブ ナンマイダブ。
だけども新四ツ木橋から平井大橋までの区間は完全に真っ暗だったね。でも、平井大橋を渡るとすぐに新小岩じゃんね。
新小岩→小岩ときて、市川大橋を渡るといよいよ千葉県よ。
チーバチーバ!
脳内ではサライがリピートモードね。
時折自転車を降りて、休みながら走ってゴール!
計165kmのチャリ旅!
19時45分に自宅に無事到着したよ。
1日の最長走行記録を37km伸ばしたね。
うん。
シャワー浴びてストロング系の缶酎ハイ呑んだら、
2秒で寝たね。