江戸川CR#2 | BOOGIEなイーブニング!

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ベースの下手なベーシスト、ハッチのゆるーいブログです!

#1からどうぞ。
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http://ameblo.jp/hot-hatch-boogie/entry-12044619921.html


葉橋にいる。


どこかって?


江戸川にかかる橋で、埼玉県吉川市と千葉県野田市を繋ぐ、この宇宙で唯一の橋である。


では、なぜにそこにいるのか?


今回、僕が所属している、チーム谷のサイクリングは、6人で江戸川CR(サイクリングロード)を走るのだが、ツッチーの言う最後の合流者、ミスターXと待ち合わせている場所が、ここ玉葉橋なのである。

待ち合わせ時間は9時。ジリジリと照りつける太陽。容赦のない炎天下の中、チーム谷の5人は自転車を土手に置いて10分前から待っている。
9時05分を過ぎた辺りで、ツッチーはこの初対面なのに完全に遅刻しちゃってる君、ミスターXにメールと電話攻勢を仕掛けた。


だが、連絡は無い。


暫くするとツッチーのスマホから、けたたましいパラパラサウンドが鳴る。この着信音がどエラくチャラいので、失笑が起こったのは余談だ。

話しの内容は、今、運河沿いを走っているので、先に行っててくださいという。運河とはこれまたザックリとした表現ではないか。

谷キャプテンが、彼の住まいを想定して、現在地が江戸川脇を流れる運河のどの辺りか推測し、下手に動くと一生会えないと危惧し、やっぱりこの玉葉橋で待つことにした。

あ、それと、9時の時点でミスターXの住む柏の葉から、その運河辺りにいるということは、ミスターXは相当にお寝坊をしたということも判明してしまった。

ぷっ、ちなみにツッチーのあのチャラい着信音は、パラパラではなく、テレビゲーム、グラディウスのMSX版のボスキャラ登場シーンのBGMだった。


これなww(0:37秒あたりから)
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http://youtu.be/RdhM-LtE9dw


ミスターXがどんな人物か特定出来ないので、ロードバイクを乗った人が来ると僕が「ミスターXが来た!」と叫ぶ遊びをしていた。その内オオカミ少年状態になり、誰も反応しなくなると、ママチャリに乗ったジイさんでも、フィリピン人の家族でも、自転車に乗ってこの土手を走れば、老若男女、人種の垣根も越えて、ワールドワイドに「来た!」と言うようになった。


中学生のとき遠足でやった、
「あ、あれお前の母ちゃんじゃん?!」
ゴッコとそう変わらない。



そんな事をしながら、待ちに待った。


結局、炎天下のサイクリングロードの中、全力で45分間待ち惚けている。なでしこジャパンかよっ!


と、その時だった。


蜃気楼の向こう、遠くで小さい小さい黒い点が、微かに手を振って寄ってきていた。間違いなく彼ミスターXであるが、顔も知らないのに最初に気がついたのは、オオカミ少年ゴッコをしていた、この僕である。

もちろん僕は「今度こそ本当に来た!」と言ったが、振り返るメンバーは誰も居ない。みんな、谷キャプテンの熱い熱い初心者自転車講習に集中しているからだ。僕はとうとう初対面の2人からも見放され、ウルフボーイの認定を受けたことになる。


でも、今度は本当に本当だった。

名前はタカさんという。



来て早々に深々と謝罪を受けた。凄く丁寧な人で、こんなに誠心誠意で謝られると、散々たら彼を暇つぶしのギャグに使わせていただいたので、逆にこちらが恐縮してしまうほどだ。

ツッチーがなぜに彼タカさんをミスターXと称していたのか?

実は今回、初参加のコバさんとタカさんとレギュラーメンバーのツッチーはデザインスクールの同期らしいのだ。ツッチーは、コバさんとタカさんをその場でドッキリ再会させたかったから名前を伏せてあったのだ。しかし、住んでいる所と集合場所などの位置関係で、コバさんはミスターXをある程度想定出来たようで、特に感激は無く、久しぶりのご対面も、しれーっとしたもんだった。


あのドラクエの仲間が増えた時の感動のてんてんててててて、てんてんててててて…♪のBGMは鳴らなかったのだ。


これなww
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https://www.youtube.com/watch?v=fGdux_A1swM


だがしかし、これで今回参加のパーティ全員が揃ったことになる。


取り敢えず、なんちゃら水門(←谷キャプテンの丁寧な解説をオオカミゴッコで聞きそびれた)に向かって走る事になった。

さて、今回もスターティングメンバーを紹介しよう。





1番手
先頭は我らが偉大な谷キャプテン。
自転車はKHSのミニベロ。しかし、侮るなかれ、スキーで鍛え上げた脚力と心肺能力でこの小さな折り畳み自転車がアホみたいに速い。

2番手
新人で紅一点ジュンコさん。
自転車はビアンキのロードバイク。ビアンキブルーの機体だ。この人もスキー人脈なので脚力はハンパないだろう。日焼け止めのために顔全面を布で覆っているために、結局最後まで、どんな顔をしている人なのか分からなかった。

3番手
新人のコバさん。
自転車はTOTEMのロードバイク。赤黒カラー。優しくておっとりとした性格の方のようだ。つい最近、自転車にハマってしまったらしい。これからの参加が期待できそうな人である。

4番手
ツッチー。
言わずと知れたこの「チーム谷」の発起人。
自転車はジャイアントのクロスバイクにブルホーンハンドルをカスタムしてある。時折先導させると無鉄砲な走りで周囲を阿鼻叫喚に巻き込む。

5番手
ミスターXことタカさん。
自転車はジャイアントのクロスバイク。
しかし、フロントホークをカーボン製に変えてある辺り、只者では無さそうだ。

6番手
僕、ハッチ。
今回も安定のシンガリ。
自転車はTREKのロード。今回ガチなサイクルジャージを着て江戸川CRに挑んだら、来る途中で見知らぬローディー3人から挨拶された偽ローディー。バンドTシャツに短パンの時は一度も挨拶されなかったのに!

の以上6人で走る。

ちなみに、東川口のうしちゃんは、ツールドフランスの前夜祭ばりにLINEで盛り上げてたのに前日に急に病気にかかってしまい、翌週に入院するそうだ。本当に不憫でならない。無事に退院する事をただただ願うばかりである。

さて、ここから単調な川沿いCRのサイクリングが始まる。
同じ景色、同じ景色、同じ景色。

しかし、凄い事を発見した。

5番手を走るタカさんのライディングである。


美しい!


なんと、彼は国内の自転車メーカーのデザイナーさんなのである。少し話した時に、その自転車スキルはハンパないと薄々感じていたのだが、自転車歴8年の僕の目は誤魔化されない。見事に的中した。チームで走るのも慣れているし、何より僕がすぐ後ろを走っていると、前で出す手の合図がいちいちカッコいいのだ。

注意すべきポイントがあると、人差し指でクルクルと弧を描き、教えてくれたり、急に減速するときの合図もスマートである。

坂道の時のギアチェンジもちゃんと先を見越して的確に選択している。

僕みたいに坂にきて、慌ててガチャガチャしないのだ。

45分も遅刻はしてきたが、そのライディングは見事なものだった。よく見るとジャイアントのクロスバイクもこちょこちょと改造してあり、フレームしかオリジナルは残っていない。いや、フレームだけ買ったのか?自社製のロードバイクも持っているらしいのだが、庭みたいな江戸川CRは、これで十分!と言っているようにも見える。


自転車愛を感じる。

年季を感じる。



さて、先頭の谷キャプテンは、かなりの距離をノンストップで走り続けた。
僕の場合、走れば走るほど、皆さんとサイクリングする時間が減って行くのだ。

そう、16時から秋葉原でしゃぶりなベイビーズのスタジオ練習があるからだ。

16時というとこは、逆算すると14時過ぎには家を出なくてはならない。家に帰って熱いシャワーをつま先立ちで浴びたいし、機材の支度もしなくてはならない。13時半には自転車で自宅に到着したい。3時間かけてこの地点にいるのなら、帰りもまた3時間かかるということだ。常にその事を頭に入れながら、いつでも時間が来たら、さっとスカートひらり翻し、Uターンするつもりだ。もちろん、万が一を想定して、楽譜とシールド、チューニングメーターはバッグに入っている。

そして、サイクリングは、とうとう僕の中での江戸川CRの未踏エリアに入ってきた。ここまで遡ったことは無い。


お前はシャケか?
レッドウォリアーズか!



ってぐらい、川沿いをカジノドライブしている。


尚も谷キャプテンは脚を緩めずに、最初の休憩所である庄和排水機場までイッキに来た。


到着丼!





あのクレヨンしんちゃんで有名な春日部市まで…


オラ~、来ちゃったぞう。


時計を見ると10時50分ちょっとである。まだギリ10時台ではあるが、6時30分から走っている事を考えて、僕はここでUターンを決めたのだった。アディショナルタイムはドトールで茶をしばいた30分と炎天下の45分の1時間15分。それを差し引いてもこの辺が潮時だろう。

ここまで、かなり辛かった。ペットボトルには2chで評判のポカリにレッドブルを足した疑惑のオリジナルドリンクが入っている。これで翼を授かるなら安いもんだ。


しかし、翼は授からなかった。


トイレ休憩をして、さぁ、という時点で皆さんにお別れを告げた。


えーっ!とはならなかった。


すでに前日から告知済みである。
さて、これから長丁場の男一匹一人旅が始まる。


果たしてハッチは秋葉原で16時から行う、しゃぶりなベイビーズのスタジオ練習に間に合うのかっ!

また、つづく!