また、ららぽーとにいる。
ヨッシーにロードバイクを買わせようと営業をかけて、5年の歳月が過ぎた。
今日は納車日である。
ららぽーとに自転車で向かうと、ヨッシーは全身黒尽くめのサイクリングスタイルで、セオサイクル前で待っていた。タイツを履いているからか、駅で女子高生に江頭2:50と似てなくね?と笑われたり、とんでもない美脚じゃね?とからかわれたりしながら来たようだった。
やっぱり着替えた方が
良かったか。
10時ジャストに来たので、そのまんまセオサイクルに突入した。前回とは違う店員さんに話しかけて伝票を渡すと、暫くして店員さんは、所々発泡スチロールやビニールが巻かれた新品のcannondale CAAD8を持ってきてくれた。これこれ。早速フィッティングである。その前にヨッシーの股下を測るべく、専用の股下測定器、名付けてキャンタリングマッシーンに跨いでもらう。
▼キャンタリングマッシーン
その後、ペダルを選んで超高速で取り付けてもらい、いよいよCAAD8に初跨ぎである。こっちは記念すべき初跨ぎを激写である。子供の初めてのピアノの発表会みたいに激写した。
▼初跨ぎの瞬間
その後は店員さんから変速器の説明を受けて、前輪と後輪の外し方を教わり、お会計を済ませて、店員さんに見送られながら店を出た。見送られて恥ずかしいのだが、すぐに店脇の自転車用のハンガーに吊るしてから、茶をシバくことに。このハンガーに吊るされたCAAD8をマジマジと見て、そのフォルムの美しさに2人でうっとりと見とれた。
セオサイクルの斜め前にあるサンマルクカフェで濃い目の珈琲を啜りながら「はぁ~」と溜め息を一つ。
グッタリした。
神経を磨耗したのだ。すでに40kmくらいは走った気分になったが、いやいやコンシエルジュの本領発揮はこれからである。この産まれたてのヒヨドリを母ヒヨドリがヒーヨヒーヨと鳴きながら、巣から飛び立つまでエスコートしなくてはならないのだ。
もう、すでにコースは考えてある。一晩寝ずに(うそ)そのプランをGW前のHISの店員よろしくちゃっちゃと練ったのだ。
それは、こんな感じだ。
ららぽーと
↓
幕張アウトレットモール
↓
検見川浜
↓
花見川CR
↓
Uターンして帰宅
こんな感じだ。
すると、ヨッシーから意外な言葉が出てきた。
部室に行って
みたいんです!
そうだ。まだヨッシーを茜浜海浜公園にある、わが自転車部の部室に連れて行っていない。ここからは距離的に近いので、まずは部室に行くことにした。部室でシートの高さを調整した後、大撮影会となった。
そして、海岸沿いを端から端まで思う存分漕いでもらった。遠く豆粒くらいになるまで直線走行を堪能してもらい、自転車に慣れてきたところで、いよいよ花見川CR(サイクリングロード)に向けて走り出した。検見川浜までの第二東京湾岸道路は僕が好きな道だ。
椰子の木や橋から見える海岸線がまるでキャリフォルニアを思い出させてくれる。
行ったことないけど。
そして花見川CRに乗りこんだ。このCRはウォーキングやランニングをしている人も多く道幅も狭い。恐らく日本一ゆる~いサイクリングロードである。ガチローディーは皆無だ。そいつを京葉道路と交差するとこまで行ってUターンしてきた。
帰りに海浜幕張のアウトレットモールに寄り、家系ラーメンの増田家でエネチャージした。
着丼!
最後は反省会を兼ねて珈琲屋で茶をシバいて帰った。
第二湾岸の習志野辺りでヨッシーと別れた。なかなかナイスなコース取りだと思ったのだが、ヨッシーのハートには、何が残っただろうか。
テレビ東京でやっているC級映画枠でオッパイが見えそうで見えない女囚アマゾネス3を上映した後に映画評論家の木村奈保子が…
あなたのハートには、
何が残りましたか?
と問われた事を思い出しながら、一人夕暮れ時にペダルを漕ぐのであった。
走行距離:46.7km